タイヤ廃棄のコツは? 処分前に確認すべきことや業者の選び方を紹介

タイヤの処分は、多くの自治体では粗大ゴミとして出すことができません。そのため、処分方法で困ることがあります。正しい処分方法を覚えておき、タイヤの廃棄で迷うことがないようにしておきましょう。本記事では、タイヤの処分や買取についてご紹介します。

  1. タイヤを処分する前に確認すべきこと
  2. タイヤの処分方法
  3. タイヤを買取に出す方法
  4. タイヤの処分でよくある質問

この記事を読むことで、タイヤの処分についてよく分かります。状態がいいものは買取対象となる場合があるため、買取方法なども併せて覚えておきましょう。

 

1.タイヤを処分する前に確認すべきこと

まず、処分する前に、タイヤの種類や状態をチェックしましょう。

1-1.タイヤの種類は大きく分けて2つ

タイヤには、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤがあります。スタッドレスタイヤは冬用のもので、使う期間が限られているのが特徴です。ただし、摩耗が起こりやすいため、処分前にすり減り具合を確認しておきましょう。ノーマルタイヤでも、亀裂・ひび割れ・すり減りなどが起こります。タイヤは車種ごとに大きさが異なるので、サイズの確認も必要です。ホイールがついている場合は、純正か社外品かもチェックしてください。また、ホイールがついたまま処分を依頼すると、脱着作業が加わるため、処分費用がタイヤ1本あたり1,000円ほど上乗せされる場合が多いでしょう。自転車やバイクなどのタイヤを処分する場合も、正しい処分方法が求められます。

1-2.タイヤの処分は自治体ではできない場合がほとんど

タイヤは、「適正処理困難物」に該当します。そのため、多くの自治体では粗大ゴミとして回収することができません。自治体では、販売店や専門業者による引き取りを利用することを推進しています。

2.タイヤの処分方法

タイヤの処分を依頼できる業者などについて解説します。

2-1.販売店などによる引き取り

タイヤの引き取りは、タイヤ販売店・ディーラー・ガソリンスタンド・カー用品店などで行っています。自動車整備工場でも引き取り可能な場合があるため、近隣で依頼できるところを探してみましょう。

2-2.販売店などの引き取りは1本あたり数百円程度

販売店ごとに処分費用は異なりますが、タイヤ1本あたり数百円程度であることがほとんどです。比較的リーズナブルな料金で引き取ってもらえるため、タイヤの処分に費用をかけたくない方に適しているでしょう。

2-3.運搬しなければならないのがデメリット

販売店などに依頼する場合、タイヤの持ち込みをしなければなりません。費用負担が軽いメリットはあっても、運搬手段がない場合は難しい方法でしょう。また、ホイールがついているタイヤの場合、外す作業ができるところを探す必要があります。事前にリサーチし、ホイールつきのタイヤでも回収可能かを確認してください。

2-4.無料回収業者は業者の見極めが大切

タイヤの処分は、無料回収業者でも請け負っています。ただし、無料回収業者では、無料となる条件などがあるため、事前に確認してから依頼することが大切です。また、トラックで街頭を巡回する廃品回収車は、回収後に高額な費用を請求するなどのトラブルも多いので、利用しないでください。きちんと事業所を構えて営業している業者を選ぶようにしましょう。

2-5.不用品回収業者は割高になる傾向がある

不用品回収業者は、1点あたり数千円ほどの回収費用がかかります。出張費用などもあるため、割高になるのがデメリットです。しかし、自宅訪問してくれるので、運搬の手間がなく、迅速に処分できるメリットがあります。また、買取に対応しており、寿命を迎えていない場合やパンクなどの問題がない場合は、買取価格を処分費用から差し引いてもらえ、費用負担を軽くすることができるでしょう。不用品回収業者の場合、まとめて不用品を処分できるお得な料金プランがあります。タイヤの処分と同時に、家の不用品を同時に処分する方法がおすすめです。また、業者は回収実績が豊富で、利用者からの評価が高いところを選びましょう。

2-6.楽に処分できるところを選ぶことが大切

タイヤは重さもあり、数が増えると運搬が困難になります。費用負担の軽さも重要なポイントですが、楽に処分できるところを選ぶことを優先しましょう。ただし、業者の質はそれぞれ異なるため、クチコミなどを確認し、信頼できるところを選ぶことが大切です。複数の業者を比較して決めましょう。

3.タイヤを買取に出す方法

状態がいいタイヤは、売ることができます。買取方法や高額買取のポイントなどを覚えておきましょう。

3-1.買取対象となるタイヤとは?

タイヤは、新品に近いものが買取対象となります。溝が7割以上残っている・製造から3年以内・パンク歴なしなどの条件もあるので、状態をよく確認してから買取に出しましょう。また、タイヤだけでは買取が難しい場合が多く、ホイールつきのものと限定しているところがほとんどです。ブリジストン・ダンロップ・グッドイヤーなどの有名メーカーは、買取価格がつきやすいでしょう。買取相場を調べる方法は、複数の業者で査定を受け、買取価格を比較するか、ネットで「タイヤ 買取 メーカー名」と入力し、業者の買取状況を調べる方法があります。

3-2.高額査定のポイントは早めに買取に出すこと

高額査定を目指すなら、タイヤを早めに買取に出すことが大切です。使っていなくても、タイヤは経年劣化が起こります。なるべく新しいうちに査定を受けましょう。また、査定を受ける前に、簡単にメンテナンスをすることも大切です。1本でも買取可能という業者もあります。しかし、4本セットで売るほうが、高値で買取となりやすいものです。なるべく本数をそろえて査定を受けましょう。事前に掃除をしておき、見栄えをよくすることもポイントです。

3-3.リサイクルショップや不用品回収業者の買取方法

リサイクルショップや不用品回収業者の買取方法は、主に3つあります。それぞれの特徴やメリットなどを覚えておきましょう。

3-3-1.持ち込み買取

持ち込み買取は、店頭にタイヤを持参して査定を受ける方法です。都合がいいときに立ち寄れる気軽さがある一方、タイヤは重さがあって運びにくいという難点があります。買取不可となった場合、持ち帰りもしなければなりません。事前にメーカー名や状態などを伝えておき、買取可能かを確認しておいたほうがいいでしょう。

3-3-2.宅配買取

宅配買取は、宅配便などを利用し、業者にタイヤを届けて査定を受ける方法です。宅配便の集荷サービスを利用すれば、自宅から発送ができるため、運搬などの手間がかかりません。しかし、タイヤを入れるダンボールなどの準備をする必要があり、こん包に時間がかかる場合があります。また、送料が自己負担になる業者もあるので、利用規約を確認しておきましょう。

3-3-3.出張買取

出張買取は、業者が自宅を訪問し、タイヤの買取をする方法です。訪問日時は調整ができるため、忙しい方でも利用しやすいでしょう。手間と時間を省くことができるのがメリットです。しかし、出張費用がかかる場合もあるため、業者の料金体系を理解してから利用してください。

3-4.自分で売る方法もある

ネットオークションやフリマアプリを使い、個人売買でタイヤを売却する方法もあります。

3-4-1.ネットオークションは中古タイヤでも出品できる

ネットオークションには、年式が古いものでも出品されています。業者で買取不可となったものでも、生産終了品などレアなものは、コレクターが購入するケースがあるのです。また、希望価格で出品できるため、少しでも高く売りたい場合に適している方法でしょう。高額なものは送料無料にするなど、入札されやすい手段を取り入れることをおすすめします。とはいえ、売却が成立しても、発送やこん包の手間がかかるのに加え、個人売買はトラブルも多いものです。購入者と音信不通になる・入金されない・受け取り評価が遅いなど、リスクがあることも覚えておいてください。

3-4-2.フリマサイトは値下げ交渉をされることがある

フリマサイトは、画像や商品紹介文のアップロードなど、ネットオークションと出品方法に変わりはありません。気軽に利用できる方法として広まっているものの、希望価格で出品しても、値下げ交渉をされてしまうことがあります。送料を出品者が負担するものが選ばれやすいため、送料と出品手数料を考慮した価格での売却を心がけることが大切です。また、ネットオークションと同様に、個人売買でのトラブルは起こります。画像と印象が違うなど、クレームが発生することもあるため、傷や汚れなど気になる箇所は、分かりやすく明記しておきましょう。

4.タイヤの処分でよくある質問

タイヤの処分に関する質問を集めました。

Q.タイヤの買い替えで処分する場合は、下取りが可能なのか?
A.下取りを行っている場合もあります。しかし、新車購入直後などに限られ、メーカーの純正品であることなどが条件となっているケースが多いものです。下取りを希望する場合、直接店舗に相談してみましょう。

Q.アルミのホイールがついていると買取価格が上がるもの?
A.はい、上がる可能性が高くなります。アルミのホイールは人気があり、買取では有利です。ただし、ニーズが見込めるサイズなどは限定されています。複数の業者で査定を受け、買取価格を比較しましょう。

Q.宅配買取を行っている業者では、こん包資材を提供してくれないのか?
A.業者の中には、こん包資材を提供してくれる場合があります。サービス内容にも注目し、業者選びをすることも大切です。

Q.購入時の付属品をそろえておけば、高額査定につながるのか?
A.付属品や説明書などがあれば、高額査定につながる場合があります。少しでも査定で有利になるためにも、なるべくそろえておくようにしましょう。

Q.業者で買取不可、個人売買でも買い手がつかない場合は、廃棄することを考えるべきか?
A.タイヤは場所を取るため、ある程度の期間出品しても買い手がつかないようなら、廃棄する方法を考えましょう。なるべく費用負担の少ない方法が理想ですが、重量があるものであるため、肉体的負担の軽い方法を選んで処分するようにしてください。

まとめ

タイヤの処分は、自治体でも粗大ゴミとして回収することができない場合が多いものです。販売店や回収業者による引き取りなどを利用しましょう。新品に近い・状態がいいもの・人気メーカーのものは、買取対象となります。廃棄する前に業者による査定を受け、買取価格を比較して買取先を決めましょう。高額査定を目指すなら、事前のメンテナンス・状態などをチェックしておくことが大切です。また、タイヤは放置したままだと劣化が進んでしまいます。なるべく早く手放すことも、高額査定につなげるコツです。