調理器具の正しい処分方法とは? 捨てるときに注意すべきポイント

包丁や鍋などキッチンで毎日使う調理器具。
金属製のものが多いので、長持ちするものも多いです。
しかし、いつかは不要になるときがきます。
では、不要になった調理器具はどのように処分すればよいのでしょうか?
そこで、今回は不要になった調理器具の正しい処分方法をご紹介します。
そのままごみ捨て場に捨てても大丈夫なのでしょうか?
また、調理器具をできるだけ長持ちさせる方法もご紹介します。
不要になった調理器具の処分方法に困っている方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

  1. 調理器具は何でできているの?
  2. 調理器具の捨て方とは?
  3. 調理器具は売れないの?
  4. 寄付をつのっている団体もある
  5. 調理器具を長持ちさせるには?
  6. おわりに

1.調理器具は何でできているの?

調理器具の処分方法をご紹介する前に、調理器具が何でできているかをご紹介していきます。
調理器具の素材が分かれば捨て方も分かってくるでしょう。

1-1.金属

調理器具は、銅やステンレスなど金属製のものが多いです。
金属は清潔さを保ちやすいですが、さびが出るというデメリットもあります。
特に、銅から出るさびは有害なので銅の調理器具にさびが浮いた場合は寿命だと考えましょう。

1-2.プラスチック

ざるやボウル、計量カップなどはプラスチック製品もあります。
安価なので、100円ショップに売っている調理器具のはプラスチック製品のものが多いでしょう。
プラスチック製品は、汚れがこびりつきやすかったり傷つきやすかったりするデメリットもあります。
こすっても汚れが落ちなくなったり、黒カビがはえたりしたら寿命と考えてください。

1-3.ガラス

ガラスのボウルや鍋など、意外に調理器具はガラス製品が多いです。
調理器具に使われるガラスは耐熱ガラスなので、普通のガラスよりもずっと割れにくいでしょう。
ただし、割れてしまった場合は鋭い破片に気をつけて処分してください。
不用意に捨てると回収をした人がけがをするかもしれません。

1-4.植物

現在はあまり使われていませんが、かつては竹製のざるや木製の枡(ます)など、植物で作られた調理器具がたくさんありました。
現在も、ざるや蒸し器などは竹製のものを使っているご家庭も多いでしょう。
植物製の調理器具は軽いというメリットがありますが、乾きにくくカビがはやすいというデメリットもあります。

1-5.陶器

土鍋など陶器製の調理器具もあるのです。
陶器は汚れが落ちやすく臭いもつきにくいというメリットもありますが、焦げなどがこびりつきやすく重いというデメリットもあります。
また、ガラスほどではありませんが割れると鋭い破片ができるのです。
こちらもガラス製品と同じように、割れたものを捨てる際は充分に注意してください。

2.調理器具の捨て方とは?

では、調理器具はどのように処分すればよいのでしょうか?
この項では、調理器具の正しい捨て方をご紹介します。

2-1.基本は不燃ゴミ

調理器具はほぼすべて自治体に回収してもらえます。
調理器具は竹製のものを除けば不燃ゴミが多いでしょう。
「金属はリサイクルゴミでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、ステンレスはリサイクルしにくいのです。
ですから、フライパンや鍋は不燃ゴミに捨てましょう。
純銅の鍋がたくさんあるという場合は、一度金属を買い取ってくれる業者に相談してみてください。
銅ならば値段がつくかもしれません。

2-2.包丁や割れた調理器具の捨て方

包丁や割れた調理器具は、不用意に捨てると危ないです。
鋭い包丁の切っ先や破片は、ビニール袋くらいはたやすく貫通するでしょう。
自治体によっては包丁の捨て方を指定しているところもあります。
そのような自治体にお住まいの場合は、必ず指示に従ってください。
特に指示がない場合は、刃の部分や割れた破片を新聞紙にくるんで出しましょう。
また、ビニール袋の表面に「包丁」とか「割れ物」など注意書きを書いておいてください。
そうすれば、回収する人も気がつきます。

3.調理器具は売れないの?

調理器具は、口に入る食べ物をあつかうものです。
ですから、中古品を嫌う人が多いでしょう。
また、調理器具は安価です。
100円ショップに行けばひと通りそろいます。
また、高価なものであっても「高くて手が出ない」というものは、ほんの一部でしょう。
ですから、中古の調理器具はほとんど需要がありません。
例外は、未使用品です。
今は少なくなりましたが、一昔前は結婚式の引き出物に大きな鍋などの調理器具を贈ることも少なくありませんでした。
このような引き出物でもらった調理器具が、収納スペースにたくさん眠っているというご家庭もあるかもしれません。
フライパンや鍋は未使用ならばリサイクルショップで買い取ってもらえます。
また、インターネットオークションに出品すれば買い手がつく可能性もあるのです。
ただし、調理器具にも流行(りゅうこう)があります。
1970年代にはやった花柄の調理器具などは、需要が少ないでしょう。
ですから、不要になった調理器具で未使用なものは、できるだけ早く売却してください。

4.寄付をつのっている団体もある

調理器具の寄付を呼び掛けている団体もあります。
福祉施設や共同住宅で使う調理器具として使うことが多いそうです。
調理器具を寄付する場合は、まずよく洗いましょう。
寄付は、不要になったもののごみ捨て場代わりのものではありません。
最低限の礼儀として、しっかり洗って汚れと臭いを落としてください。
また、団体によっては種類を限定して寄付をつのっている場合もありますので、気をつけましょう。

5.調理器具を長持ちさせるには?

調理器具を長持ちさせるためには、手入れをしましょう。
使ったらすぐに洗い、完全に乾かしてからしまいます。
特に、臭いの強いものを使った場合は要注意です。
また、さび防止にサラダ油を少しぬっておくと鉄製品はさびにくいでしょう。
竹製のざるの場合は、中に水分が残っているとカビの原因になります。
また、銅の調理器具はしっかりと洗って磨いておけば、さびが浮き出ることもありません。
つまり、高価な調理器具はそれだけ管理に手間がかかる可能性が高いということです。
ですから、調理器具を次々と買いそろえるより、今あるものを使いまわした方が管理は楽でしょう。
さらに、使ったらすぐに洗う習慣をつけないと、臭いや色が調理器具に移ってしまいます。
特に、キムチやカレー、納豆など臭いも味も個性的な食材に使った場合は、できるだけ早く洗いましょう。
そうすれば、調理器具は長持ちするでしょう。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回は調理器具の正しい処分方法についてご説明しました。
まとめると

  • 調理器具は基本的に燃えないゴミあつかいになる。
  • 包丁や鋭い破片は新聞紙にくるむ。
  • 未使用な調理器具なら売却できる可能性がある。

ということです。調理器具は安価なものから高価なものまで値段に幅があります。
高い調理器具を買ったからと言って料理がうまくなるわけではありません。
また、前述したようにお手入れが大変という面もありあす。
そのかわりメンテナンス方法さえマスターしてしまえば10年~20年は使えるでしょう。
また、破片や包丁は、できるだけ回収車が来る時間間際に捨てに行ってください。
万が一持ち去られて困った使い方をされた場合は、後味が悪いでしょう。
また、新聞紙を使ってはいけない自治体の場合は、ぼろ布などにくるむかビニール袋に何が入っているのかしっかりと書き記しておきましょう。