【解説】タブレットの買い替え前に知ろう! 古いタブレットの処分方法とデータの扱い方
タブレットは、ゲームやインターネットはもちろん、音楽を聴くこともできるマルチな端末です。次々と新製品が発売されるため、よりいい性能のタブレットを求めて買い替えを検討するでしょう。
しかし、古いタブレットを処分しないと、家に古いタブレットが残るばかりです。購入する際は、同時に古いタブレットの処分をしましょう。
また、古いタブレットを処分するときには、中に入っている個人データをきちんと消去しなくてはいけません。そして、新たなタブレットへデータを移行してください。
今回は、タブレットの処分方法や、個人データの消去方法、データの移行方法をご紹介します。
1.タブレットの処分方法
1-1.自治体で回収してもらう
パソコンは平成15年から資源有効促進法が定められているため、自治体で回収をしなくなりました。タブレットもパソコンに分類されると考えている人が多いです。しかし、タブレット=パソコンとは考えられません。平成25年から小型家電リサイクル法も始まりましたが、タブレットは対象外です。
そのため、タブレットは一般のゴミとして、自治体で回収しています。一般のゴミとして回収してもらいましょう。
1-2.処分業者で処分してもらう
パソコンやタブレットを処分してくれる業者があります。自治体で処分する場合、直接自治体に渡すのではなく、ゴミ収集場所に持っていかなくてはいけません。収集場所から持ち去られて、情報を抜き出される心配は、ゼロではないでしょう。少しでもリスクを抑えたいなら、処分業者のほうが安心です。
悪質な処分業者に依頼すると危険があります。しかし信頼できる処分業者が見つかると安心でしょう。
1-3.買取ショップで買い取ってもらう
タブレットがまだ使える場合、そのまま捨ててしまうのはもったいないです。中古でも安く手に入れたいと思う人も多いため、需要があります。買取ショップで査定してもらってはどうでしょうか。
捨てるはずだったタブレットに、少しでも値がつけばラッキーです。
1-4.メーカーでは回収不可?
資源有効促進法、家電リサイクル法、小型家電リサイクル法のいずれにも当てはまらないとご紹介しました。しかし、タブレットによってはPCリサイクルマークがついているものもあるのは知っていますか。PCリサイクルマークがついているタブレットは、メーカーで回収する義務があるのです。
タブレットをチェックし、PCリサイクルマークがついていないか確認してください。ついていたら、メーカーに問い合わせて回収してもらいましょう。
2.個人データの消去について
2-1.必ず個人データは消去
個人データはどこでどう流出するかわかりません。処分方法が適切ではないと、情報は簡単に流出します。いったん流出してしまった情報は広がり続けるでしょう。
個人データが流出したことで、被害を受けることだってあります。自分の情報をきちんと守り、手放す際は必ず個人データを消去してください。
2-2.金銭被害が怖い!
個人データの中でも、クレジットカードの番号、ネットバンキングのパスワード、通販サイトのIDなどは重要です。特に、通販サイトでクレジットカードの番号などを記録して、簡単にログインできるように設定している人は注意してください。ログインしてそのままクレジットカードで買い物される被害もあります。
最近はアプリの購入なども怖いです。簡単に買い物できる時代なので、金銭被害は注意しましょう。
2-3.個人データの消去方法
専用のソフトを使う
タブレットの個人データを消去するためのソフトがあります。表面でデータを消しただけでは、すぐに復元できてしまうのがタブレットのデータです。
復元しないように、専用のソフトを使って消去してください。消去するというより、中のデータを読み取られないように複雑にしてくれます。
操作できないように壊す
タブレットを買い取りしてもらう予定がない場合、タブレット自体を壊してしまいましょう。操作しないように壊してしまえば、もう使えなくなりデータも流出できません。
原始的な方法ですが、消去方法として確実です。
業者に任せる
処分業者で処分する、もしくは買取業者で買い取ってもらうことになったら、業者側でデータ消去サービスを実施しています。自分で消去するよりも確実で、効果的です。
ただひとつ気をつけてほしいのは、信頼できる業者かどうかを見極めることでしょう。中には悪質な業者もいます。データを抜き取って悪用される可能性があるのです。また、データ消去するといいながら、手間を省くために消去せず、そのまま売る業者もいます。
悪質な業者に依頼しないよう、信頼できる業者かどうかは自分で確かめてください。
3.データを移行する方法
3-1.iPadのデータ移行方法
iCloudを使う
iCloudはタブレット内のデータを預けておけるサービスです。バックアップをし、最新のデータを記憶しておきましょう。その後、新しいタブレットでiCloudに接続し、データを呼び戻してください。
気をつけたいのは、iCloudは容量が決められている、という点です。大量のデータがある場合、iCloudではまかないきれない可能性があります。主要なデータをまずはバックアップしましょう。
iTunesを使う
パソコンでタブレットのデータを管理できる、iTunesを利用すると楽です。タブレットをパソコンに接続して、iTunesでデータを同期します。そして、新しいタブレットをパソコンに接続して呼び戻すだけです。
パソコンを使用するという手間はありますが、たくさんのデータも移行しやすいでしょう。
3-2.Androidのデータ移行方法
SDカードを使う
SDカードにデータを移し、その後に新しいタブレットへSDカードを挿入してデータ移行をする方法があります。移行したデータを選択し、SDカードにエクスポートするだけで完了です。新しいタブレットではインポートを選択してください。
バックアップアプリを使う
写真や音楽などは、ひとつひとつSDカードのエクスポートするのが面倒です。Androidの場合、バックアップアプリを使ってまとめてSDカードに移行しましょう。
どこに保存しているかわからない写真や音楽も、まとめて移行できます。
Googleアカウントを使う
Androidのデータ移行で定番といえば、Googleアカウントを使った方法です。
Googleアカウントで連絡先などを保存していた場合、新しいタブレットで「設定」から「アカウント」を選択します。「Google」をタッチすると、アカウントで保存されているデータが一覧で表示されるでしょう。チェックを入れるだけでデータ移行が始まります。
3-3.Windowsのデータ移行方法
ファイル履歴を使う
ファイル履歴を有効にして、新しいタブレットでファイル履歴から復元を選択するだけでデータ移行が可能です。「ファイル履歴の設定」という項目があるため、外部ドライブかネットワークドライブを選択してください。
古いタブレットでファイル履歴を有効にするというボタンをタッチするだけでよく、簡単な方法です。
One Driveを使う
Windows専用のiCloudのようなものです。データを一時的に預かり、どのデバイスからでもアクセスできるようにしてくれる便利なアプリでしょう。タブレットでアプリを選択して、サインインして自動バックアップするだけでデータが記憶されます。
その後、新しいタブレットで同様にOne Driveのアプリを立ち上げ、ダウンロードして完了です。
まとめ
身近な端末となったタブレットも、使えば使うほど中に個人情報がたくさん詰め込まれます。個人を特定できるデータだけでなく、パーソナルデータというSNSへの投稿履歴やウェブの閲覧履歴も心配です。人に見て欲しくないことがたくさん詰まっています。
自分の情報を守るために、適切なデータ消去を心がけましょう。
そして、処分するか買い取りしてもらうかを決めてください。自治体以外で依頼する場合は、信頼できる業者を見つけましょう。