照明器具の捨て方をご紹介! 自治体で処分する方法と自治体以外の方法も

「照明器具は何ゴミに分類されるのか?」「捨て方にルールはあるのか」など、照明器具の処分で悩んでいる方は多いでしょう。本体と蛍光管・電球に分かれているため、それぞれ違う方法で捨てなければならないのか、悩みどころです。電球の種類によっても捨て方が異なるので注意しなければなりません。

本記事では、照明器具の処分方法や注意点などについて解説します。

  1. 照明器具は何ゴミに分類されるのか?
  2. 照明器具を捨てる前の注意点
  3. 照明器具を自治体の回収に出す方法
  4. 自治体以外で照明器具を処分する方法
  5. 照明器具の捨て方に関してよくある質問

この記事を読むことで、照明器具の正しい捨て方やポイントなどが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

 

1.照明器具は何ゴミに分類されるのか?

最初に、照明器具は何ゴミに分類されるのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.不燃ゴミ扱いされる自治体が多い

ゴミの分類や処分方法は自治体によって異なりますが、照明器具は不燃ゴミとして処分するところが多いようです。卓上用のスタンドライトといった小型サイズの照明器具であれば、自治体指定のゴミ袋に入れることができるため、不燃ゴミとして処分できます。ただし、照明器具の中でもサイズが大きく、一辺が30cm以上のものであれば、粗大ゴミ扱いになる可能性もあるでしょう。処分したい照明器具のサイズを測った上で、ゴミの分類を自治体のホームページ等で確認してください。

1-2.小型家電リサイクル法の対象になることも

自治体の中には、小型家電リサイクル法に基づいて処分方法を定めているところがあります。小型家電リサイクル法とは、スマートフォン・電子辞書・ゲーム機など小型家電に使われている有用資源を再利用するために制定された法律です。コンパクトサイズの照明器具であれば、小型家電リサイクル法の対象品目になっていることがあります。対象品目になっているものは、公共施設や家電量販店に設置されている小型家電回収ボックスに投かんするだけで処分可能です。自治体によって異なるため、事前にホームページ等で確認しておきましょう。

2.照明器具を捨てる前の注意点

ここでは、照明器具を捨てる前の注意点をいくつか紹介します。

2-1.本体と蛍光管・電球は別々に処分する

一般的に、照明器具を処分する場合、本体と蛍光管・電球は別々に処分します。照明器具の本体が木材でできている場合は、可燃ゴミとしても処分できるでしょう。ただし、蛍光管と電球を一緒にして処分することはできないので注意が必要です。蛍光管や電球をゴミ収集に出す場合、そのまま自治体指定袋に入れる前に、新聞紙で巻いておくと安心できます。また、蛍光灯は微量の水銀が含まれているため、危険物として別途回収している自治体もあるのです。自治体のホームページ等を確認して、処分方法をきちんと把握しておきましょう。

2-2.パーツ類は結わえて出す

コード類・シーリングチェーンといった紐状のパーツは、引きずらないように結わえて出すのが基本です。中には、そのまま結わずに出している人がいますが、ほかのゴミと絡まったり袋から出てきたりする場合があるので注意してください。輪ゴムなどできちんと結び、1つにまとめてから指定袋に入れましょう。また、ガラスのペンダント照明などガラス製でできているものは、割れる危険があるので要注意です。必ず、ガラス製だと分かるような袋に入れるか、「割れ物注意」「ガラス」など大きく書いてから出してください。

2-3.分解する際はケガに要注意

照明器具は、金属・プラスチックなどさまざまな部品から構成されていますが、それらをすべて取り外して自分で分解すれば可燃ゴミ・不燃ゴミに分けて処分できます。粗大ゴミで処分するのはお金がかかるから……と悩んでいる方は、分解して細かくすれば処分費用はかかりません。ただし、分解する際はケガをしないように注意することが大切です。分解作業中に誤ってケガをする方が増えています。自分で分解する場合は、必要な工具をきちんとそろえて、防護用手袋を装着するなど万全の態勢で挑みましょう。自力での分解が不安な方は無理に行おうとはせず、ほかの方法で処分することをおすすめします。

3.照明器具を自治体の回収に出す方法

それでは、照明器具を自治体の回収に出す方法を解説します。

3-1.白熱電球は不燃ゴミとして捨てる

前述したように、自治体によってゴミの分類や処分方法が異なりますが、白熱電球は不燃ゴミとして処分することになるでしょう。電球は大きく分けて、白熱電球とLED電球の2種類に分けることができます。白熱電球は多くの自治体で不燃ゴミとなっており、ゴミとして出す場合は新聞紙などにくるんで透明なビニール袋に入れるのが一般的です。ガラスだと分かるようにして出さなければなりません。出し方のルールは自治体で異なるため、自治体のホームページを確認しておきましょう。

3-2.LED電球は可燃ゴミまたは不燃ゴミとして出す

LED電球は自治体によって異なりますが、プラスチック製は可燃ゴミ、ガラス製は不燃ゴミとして処分することになるでしょう。プラスチック製はそのままビニール袋に入れて構いませんが、ガラス製の場合は白熱電球と同じように新聞紙でくるんでからビニール袋に入れます。割れ物・危険物であるということが分かるようにすることが大切です。

3-3.蛍光灯は有害ゴミとして処分する

水銀が含まれている蛍光灯は、自治体によって有害ゴミに分類されるケースがあります。有害ゴミは慎重に処理しなければならないものなので、きちんと処分ルールに従わなければなりません。また、蛍光灯は基本的にガラス製です。ゴミに出す場合は、購入時の箱に入れたり品名を書いて出したりするなど、割れないように工夫してください。なお、自治体によっては、家電量販店やスーパーなどの入り口に蛍光灯の回収ボックスが設置されているところもあります。回収ボックスが近くにある場合は、そこに投かんするといいでしょう。

3-4.粗大ゴミとして処分する場合

一辺30cm以上の大型照明器具を処分する場合は、粗大ゴミとして処分することになるでしょう。粗大ゴミとして処分する場合は、可燃ゴミや不燃ゴミとは違う処分方法になるので要注意です。一般的に、事前に自治体のホームページまたは電話で粗大ゴミ回収の申し込みを済まし、スーパーやコンビニ等で粗大ゴミ処理券を購入します。そして、分かりやすい場所に粗大ゴミ処理券を貼りつけ、回収指定場所へ運ぶ流れです。この場合も、蛍光管・電球は必ず取り外して、別々の方法で処分しなければなりません。一緒に捨てることはできないので注意してください。

4.自治体以外で照明器具を処分する方法

ここでは、自治体以外で照明器具を処分する方法について解説します。

4-1.買取専門店またはリサイクルショップに買い取ってもらう

壊れていない・正常に使うことができる照明器具なら、買取専門店またはリサイクルショップに買い取ってもらうことができます。買い取ってもらうことができれば、処分できるだけでなく、買取額の分だけお金も得られるので一石二鳥です。ただし、ブランドもの以外は高価買取は期待できないでしょう。NEC・日立・東芝・パナソニックなど国内の有名メーカー製であればあるほど、中古市場でも需要が高いので高価買取が期待できます。ノーブランドの照明器具は、買取額が100円単位になる可能性もあるので、1度査定を依頼してみてください。

4-2.不用品回収業者に依頼する

すぐに処分したい・捨てたい照明器具が大量にある・ほかにも処分したいものがあるという方は、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。不用品回収業者の多くは、出張回収を行っているので、大量の不用品があっても家まで回収しにきてくれるでしょう。わざわざ自分で運んだりゴミを分類したりする手間と時間がかかりません。また、大量の不用品をまとめて一気に処分できるのも大きなメリットです。回収費用はかかりますが、照明器具と一緒に要らないものを処分するといいかもしれません。

4-3.欲しがっている人に譲る

新しく生活を始める方や1人暮らしをスタートさせる方の中には、照明器具を欲しがっている人がいるかもしれません。周囲に欲しがっている人がいないか探してみるといいでしょう。照明器具を求めている人に譲ることができれば、処分する手間が省けます。また、「捨てるのがもったいない」と感じていた方でも、再び活用してもらうことができるので楽な気持ちで手放せるはずです。

4-4.業者選びのポイントをチェック!

買取業者や不用品回収業者の中には、不正を働く悪徳業者もいるので注意しなければなりません。「高額な回収費用を請求された」「回収してもらったものが不法投棄されていた」など、数々のトラブルが起きています。どの業者に依頼すべきか分からなくなったときは、以下のポイントに注目するといいでしょう。

  • 古物商や産業廃棄物収集運搬などの許可を取得しているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • ホームページにきちんとサービス内容が細かく記載されているか
  • 実際に利用した人の口コミや評判がいいか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 不用品回収だけでなく買取サービスも行っているか

5.照明器具の捨て方に関してよくある質問

照明器具の捨て方に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.照明器具の処分費用はいくらぐらいか?
A.大きさによって異なりますが、可燃ゴミや不燃ゴミであれば処分費用はかかりません。粗大ゴミの場合は、300~1,000円かかる可能性があるので注意してください。お住まいの地域によって粗大ゴミの費用が異なるため、事前の確認が必要です。また、不用品回収業者に依頼する場合は、1,000~5,000円が目安になるでしょう。具体的な費用に関しては、回収業者に無料見積もりを依頼してください。

Q.いくらぐらいで売れるのか?
A.照明器具の状態やメーカーなどによって異なりますが、およそ数百円~5,000円で売れるでしょう。あくまで目安となるため、具体的な費用に関しては、無料査定を依頼してください。複数の業者に無料査定を依頼すれば、1番高値で売れる業者に依頼できるでしょう。

Q.高値が期待できる照明器具は?
A.以下のような照明器具は、高値で売れる傾向があります。

  • シーリングライト:天井へ取りつけるタイプの照明器具で、部屋全体を明るく照らすことができる
  • シーリングファンライト:照明器具とファン機能が搭載されているタイプ
  • ペンダントライト:天井から吊(つ)り下げるタイプ
  • スポットライト:主に美術館や舞台上などで使われる照明器具
  • シャンデリア:きれいな装備がついた吊り下げタイプの照明器具
  • スタンドライト:インテリアの一部として人気がある
  • ブラケットライト:壁に設置するタイプで、リビングや吹き抜けなどに使われる

Q.買取額がアップルするポイントは?
A.商品名・型番・年式を確認することです。照明器具にはそれぞれ商品名や型番・年式があり、事前にメモをしておくとスムーズな査定を行うことができます。ほかにも、リモコンや取扱説明書などの付属品をそろえたり、きれいな状態にしたりすることも大切です。

Q.悪徳業者の特徴は?
A.悪徳業者はきちんと査定をしなかったり、見積書の内容を不明確にしたりする傾向があります。スタッフの対応も悪い傾向があるため、入念にチェックしてください。少しでも「おかしいな?」と感じることがあれば、安易に依頼しないほうがいいでしょう。

まとめ

照明器具は、ほとんどの自治体で不燃ゴミ扱いになるでしょう。本体と蛍光管・電球は必ず別々にして処分しなければなりません。大型の照明器具は粗大ゴミになる可能性が高めですが、その場合も別々にして処分することになります。特に、蛍光管(蛍光灯)は水銀が含まれているため、慎重に扱うことが大切です。自分で処分するのが不安な方は、不用品回収業者に依頼するといいでしょう。回収業者の中には、買取サービスを行っているところもあるので、ぜひチェックしてください。