買取詐欺の手口が知りたい! 被害の予防策・見極め方は?

「要らないものは捨てずに売りに出す」という方が増えてきました。エコやリサイクル活動が注目されている昨今、中古品の売買が積極的になってきているのです。買取を利用する方が増えるにつれ、買取詐欺で商品をだまし取る業者も増加しています。買取詐欺の手口は巧妙なので、どんな手口があるのか把握しておかなければトラブルに遭(あ)う可能性があるのです。

本記事では、買取前にぜひチェックしてほしい買取詐欺の手口と買取業者の選び方について解説します。

  1. 買取詐欺の現状を知ろう!
  2. 買取詐欺の手口は?
  3. 買取詐欺に遭わないためのポイント
  4. 買取詐欺に遭ったときの対処法
  5. 信頼できる買取業者の選び方
  6. 買取詐欺に関してよくある質問

この記事を読むことで、買取詐欺の手口と対処法・防止策が分かります。気になっている方や買取を検討している方は、ぜひチェックしてください。

1.買取詐欺の現状を知ろう!

まずは、買取詐欺がどんなことなのかチェックしておきましょう。近年増加している理由や被害に遭いやすい人についても解説します。

1-1.買取詐欺はどんなことか?

適当な査定をし、不当に安い金額で買い取っては高く売るのが「買取詐欺」の特徴です。安く査定をした上に、返品にも応じない非常に悪質な業者もあるでしょう。買取詐欺は、リサイクルショップなどの実店舗よりも訪問買取や宅配・出張買取を利用するときに詐欺に遭いやすい傾向があります。実店舗がないと連絡が取りにくいため、業者側にとっては利用者を騙しやすいのでしょう。

1-2.買取詐欺は増加している

インターネットが普及し、直接顔を合わせずとも気軽に買取の手続きができるようになりました。決して、それだけが理由ではありませんが、インターネットの普及は買取詐欺の増加の引き金になっているのが事実です。また、約束もなしに急に家を訪れ買取詐欺を行う訪問業者もいます。月日が経過するたびに、買取詐欺の手口も巧妙になってきているのです。

1-3.被害に遭いやすい人は?

すぐに業者の言葉を鵜呑みにしてしまう人が詐欺に遭いやすい傾向があります。「今なら高価買取実施中です!」「今しか高価買取ができません」など、相手を騙す業者は巧みな話術でたちまち心をつかみます。また、押しに弱い人も詐欺に遭いやすいので注意してください。後ほど詳しく説明しますが、買取詐欺の手口には「押し買い」というものがあります。押しに弱い人は、業者の押し買いに負けてしまいやすいのです。

2.買取詐欺の手口は?

それでは、具体的な買取詐欺の手口をいくつか紹介していきましょう。

2-1.押しかけ訪問買取(押し買い)

買取詐欺の手口で最も多いのは「押しかけ訪問買取(押し買い)」です。押し買いは、事前連絡なしに突然家にやってきては、十分な説明もなく不用品を買い取ろうとする手口となります。「今がチャンスですよ!」「早く売らないと価値が下がります」など、売りたいと思わせるような言葉をかけるのが特徴で、考える余地を与えません。また、断ると今度は脅してくる悪質な業者もいます。実際に、玄関に入り込まれると追い払えない可能性が高く、取り引きしなければ帰ってもらえないケースが多いのです。

2-2.インターネット取引の宅配買取

「送料は業者負担といわれたのに負担することになった」「高額な手数料を請求された」など、宅配買取でもさまざまなトラブルが起きています。宅配買取を利用する際は、手数料・送料の有無のほかに、査定明細をチェックしてください。査定明細とは、なぜこの査定額になったのか細かく記載されている紙のことです。見積書や査定明細がきちんと記載されている業者なら、安心して宅配買取が利用できるでしょう。

2-3.不用品の無料回収業者に要注意!

電話で「不用品を回収・買取します」と連絡をし、訪問したときに「手数料が必要です」という詐欺を行う業者がいます。また、不用品回収のついでに「使わない貴金属や宝石はありませんか?」と、買取を促し、安く買い取る詐欺の手口も増えているのです。特に、無料を強くアピールする回収業者には注意したほうがいいでしょう。「無料」という謳(うた)い文句でお客を引きつけて詐欺を働く可能性があります。

3.買取詐欺に遭わないためのポイント

心がけ次第で買取詐欺を未然に防ぐことができます。ここでは、買取詐欺に遭わないためのポイントを解説しましょう。

3-1.簡単に家にあげない

押し買いを未然に防ぐ1番の方法は、業者がやってきても安易に家にあげないことです。「アポなしでやってくる業者は危険」と覚えておきましょう。たとえ、頼みたくなるような言葉をかけられたとしても、インターホン上で断ってください。家の中に入れば悪徳業者の思い通りに進んでしまうので断る意志を強く持つことが大切です。

3-2.複数の業者に査定を依頼する

買取詐欺を防ぎ、適切な査定額で売るためには、複数の業者に査定を依頼することがポイントです。1社だけにしぼってしまうと、売りたい品の相場が分かりません。複数の業者から出た査定額を比較すれば、ある程度の相場が分かり、詐欺を防ぐことができます。また、悪徳業者と優良業者の見極めもできるので、ぜひ複数の業者に査定を依頼してください。

3-3.時間に余裕を持って売る

「すぐに売りたいから」と、慌てて買取をすすめる人ほど詐欺に遭いやすい傾向があります。業者を比較し見極める時間がないため、適当な査定を行う業者に依頼してしまうのです。買取詐欺を防止するには、時間に余裕を持って買い取ってもらう業者を見つけてください。

3-4.トラック業者に依頼するのはNG

トラックで街中を回り不用品を回収している業者は、買取詐欺を行うことがあるので注意が必要です。「無料で回収してくれるはずなのに、トラックに積まれた後、高額な手数料を取られた」というトラブルが相次いでいます。また、トラックでまわっている業者は実店舗を持たないところがほとんどです。後で品物を返してほしくても連絡先が分からずに困ったというトラブルもよく起きています。

4.買取詐欺に遭ったときの対処法

注意をしていても、もし買取詐欺に遭ったときにはどう対処すればいいのでしょうか。

4-1.警察または消費者センターに相談する

最初に、警察や消費者センターに買取詐欺に遭ったことを相談してください。できるだけ、そのときの状況を具体的に伝えることが大切です。消費者センターは、さまざまなトラブルに対応しているため、適切なアドバイスがもらえるでしょう。ただし、警察の場合は、すぐに対応してくれないケースがほとんどです。複数の方から相談実績を作っておけば、悪徳業者の調査に踏み切ってくれることがあります。1人で訴える場合は、ほとんど対応してもらえないと思っておきましょう。

4-2.クーリングオフを利用する

契約してから8日間以内であれば、消費者は売却契約を結んだ商品を手元に置けるという保護制度を「クーリングオフ制度」といいます。この制度によって、訪問買取や出張買取で手放した商品を手元に戻すことができるでしょう。たとえ、商品が第三者に売られてもクーリングオフが可能です。

4-3.保護制度は期限がある

前述したクーリングオフ制度などは「期限」が定められています。買取詐欺に遭ったときはパニックになっているため、期限のことを忘れてしまいがちです。いつの間にか過ぎてしまい、制度が適応外になってしまいます。そのため、被害に遭った瞬間すぐに行動を起こすことが大切です。

5.信頼できる買取業者の選び方

買取被害が防げるか否かは、買取業者選びにかかっています。信頼できる買取業者の選び方を押さえておきましょう。

5-1.古物商など許可証を取得しているか

買取業を行うためには、都道府県から「古物商許可証」または「行商従業者証」を取得しなければなりません。ホームページや店舗に掲載されていない場合は、悪徳業者の可能性が高いので依頼しないようにしてください。また、訪問買取の際にも、これら許可証の携帯が義務づけられています。そのため、インターホンでやり取りをする際に、身分証の確認をしっかりと行いましょう。

5-2.スタッフの対応が親切で丁寧か

優良業者は、買取を無理に要求することがありません。また、電話や訪問による買取も行っていないのです。しかし、悪徳業者は自ら「要らないアクセサリーや宝石はないか?」と買取を促す傾向があります。自分から促さなければ、利用してくれる人がいないからです。さらに、なぜこの査定額になったのか説明を求めても、丁寧に対応してくれないところがほとんどでしょう。スタッフの対応が丁寧でスピーディーな業者は、信頼に値できます。

5-3.口コミや評判をチェック!

不正を働く悪徳業者には、悪い口コミや評判が集まっているものです。買取業者を選ぶ際は、3~5社程度の業者の口コミや評判を調べてください。インターネットで「(店の名前) 評判」と検索すれば、実際に利用した人の感想がヒットします。

5-4.住所と固定電話の有無

訪問買取や宅配買取で騙す業者は、住所と固定電話の記載がないケースが多いでしょう。なぜなら、売買契約後に連絡を取れないようにするためです。ホームページ等に記載されていない業者は信用できません。

6.買取詐欺に関してよくある質問

買取詐欺に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.電話勧誘を断る方法は?
A.まずは、電話番号をどこで知ったのか尋ねましょう。ほとんどの場合、納得できるような答えは返ってきません。また、「不用品はないか?」と尋ねられてきたときには、すべて「ない」で答えてください。脈ありと思わせないこと、面倒くさい人と相手に思わせることがポイントです。

Q.悪徳業者に狙われやすい人は?
A.最も狙われやすいのは、「1人暮らしの高齢者」です。高齢者は体力がなく抵抗できない・すぐに信用しやすい傾向があります。特に、1人暮らしの寂しさから、話を聞いてくれた業者をすぐに信用し、買取詐欺に遭いやすいのです。ほかにも、若い女性の1人暮らしも狙われやすくなります。大家族の一軒家でも、主婦が1人でいる時間を狙って買取詐欺を働く業者がいるのです。1人でいるときは、業者とのやり取りを避けたほうがいいでしょう。

Q.クーリングオフ制度の利用方法は?
A.買取業者に対して書面でクーリングオフの通知を行います。優良業者なら丁寧に対応してくれますが、悪徳業者の場合はそうにはいきません。そのため、普通郵便よりも内容証明郵便で通知したほうが効果的でしょう。内容証明郵便とは、郵便物の文書の内容を証明する特殊取扱のことです。通知を受けた業者は、法律で必ず品物を返す義務が発生します。しかし、悪徳業者はここでもなかなか返却しないケースがあるでしょう。そんなケースを踏まえた上で、通知する際に「返却期限」を明記しておくことをおすすめします。

Q.買取詐欺に狙われやすい商品は?
A.着物・貴金属・宝石類・骨とう品・自動車・ロードバイク・金など、価値のある品物を狙います。価値あるものを安く買い取り、ほかの人に高く売るのが買取詐欺の手口なのです。2011年の東日本大震災直後には、「あなたの貴金属を売り、困っている人たちに寄付します」という詐欺でだました業者がありました。今も存在しているので十分に気をつけてください。

Q.押し買いに関する法規制が知りたい
A.業者が訪問してものを買い取るときには「契約書面」の交付を義務づけるなど、押し買いに関する法規制が定められています。法規制には、消費者から依頼がなければ業者から買取を求めることはできないという内容もあるのです。ただし、法規制の対象になるのは、ブランド品・貴金属・ジュエリー・着物など高価なものという規定があります。

まとめ

現代は、リサイクルやエコ活動が活発化し、要らないものをリサイクルするという思考が高まってきています。そのため、買取市場もどんどん成長し、あらゆるものを積極的に買取っている業者が増えてきているのです。しかし、中には、押し買いなど買取詐欺を行う業者が存在しています。買取詐欺に遭わないためには、どんな詐欺が起きているのか実例を知ることが大切です。そして、悪徳業者と優良業者を見極めるための知識を習得しましょう。