放射線測定器・ガイガーカウンターの基礎知識を身につけよう!

私たちの生活空間にはさまざまな放射線があります。大量の放射線をあびると体に悪影響をおよぼすものです。けれども、放射線治療など病気を治すために活用することもあります。一体、私たちの身のまわりには、どんな種類・量の放射線があるのでしょうか。そこで、測定するのに役立つ「放射線測定器(ガイガーカウンター)」や放射線について詳しく説明します。

  1. 放射線測定器とは
  2. 放射線を測る必要性について
  3. 放射線の種類について
  4. 放射線測定器の選び方
  5. 放射線測定器の使い方
  6. 放射線測定器を購入する際の注意点
  7. 放射線測定器のメンテナンスについて
  8. 不要な放射線測定器を手放す方法
  9. 放射線測定器にかんしてよくある質問

放射線や放射線測定器について知りたい人、または放射線を測定したい人はぜひ参考にしてください。


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1.放射線測定器とは

放射線の種類には私たちの体に悪影響をおよぼします。悪影響を防ぐためにも、放射線の量を常に測っておかなければなりません。そこで、役立つのが「放射線測定器(放射能測定器)」になります。では、一体どんな機器なのでしょうか。放射線測定器について詳しく説明します。

1‐1.放射線量を調べる装置

放射線測定器は放射線量を調べるための装置です。放射線を扱う場所や汚染された大気・物質の中にある放射線量を調べるには必要不可欠な機器になります。放射線測定器は、測定の目的や放射線の種類によって測定器・測定法が異なるでしょう。放射線測定器を使う前に「目的」「放射線の種類」は必ず確認しておきましょう。

1‐2.体への影響を防ぐため

放射線測定器を使う目的は、ほとんどが体への悪影響を防ぐためです。体に影響を与える放射線量を調べるために使うことが多いでしょう。たとえば、体のそとからあびる悪い放射線「外部被ばく」の場合、サーベイメーターという機器を使用します。ただし、体の内部まで影響を与える「内部被ばく」の場合は専門的な医療機関で検査しなければなりません。

1‐3.放射線測定器の呼び方

日本において、放射線測定器はガイガーカウンターと呼ばれています。本来、ガイガーカウンターと呼ぶ放射線測定器は「GM管(ガイガーミュラー計数管)を使っているものです。また、放射線の回数だけ数えるタイプは「シンチレーションカウンター」、放射線エネルギーの高さを見るのは「スペクトロメータ」と言います。以上のように、放射線測定器は機能によって呼び方が異なるのです。

2.放射線を測る必要性について

なぜ、放射線を測る必要があるのでしょうか。放射線測定器を上手に利用するためにも、放射線を測る必要性について知らなければなりません。そこで、放射線を測る必要性について詳しく説明します。

2‐1.放射線による内部被ばく

私たちが放射線から受ける影響は「外部被ばく」と「内部被ばく」の2つがあります。外部被ばくはそとからの被ばくです。α線やβ線は皮膚表面で影響が止まりますが、透過力の強いガンマ線は悪影響をもたらします。そして、最も怖いのが「内部被ばく」です。内部被ばくは放射線物質を含む飲食物やチリが原因になります。体内で被ばくするため、継続的に攻撃を受けやすいのです。体内への影響を受ける前に、放射線を測定しておけば安心できます。

2‐2.放射線の基準値

原爆事故が起きたチェルノブイリでは、現在でも被ばくの影響があると言われています。内部被ばくによる健康被害が増加し続けているのです。悪い放射線は長年経過した後でも影響し続けます。よって、放射線測定器で基準値以上になっているかどうか、きちんと測定しなければなりません。日本の食品の放射線基準は100ベクレル/kgです。基準値以上の食品は内部被ばくをもたらすものと思ってください。

2‐3.ベクレルとマイクロシーベルト

体への影響を防ぐには、場所やものにどれだけ放射線物質があるのか測らなければなりません。よく「マイクロシーベルト」で測定する人はいますが、マイクロシーベルト(空間軽量率)だけでは無意味です。空間軽量率ではなく、放射線を出す能力の強さ「ベクトル」を測定する必要があります。シーベルトは放射線が人体へ与えるダメージの単位です。もともとの放射線を出す能力の強さを知る必要があります。

3.放射線の種類について

放射線の種類によって使う放射線側的が異なります。的確に放射線量を測るためには、種類をきちんと把握しなければなりません。これから、放射線の種類について説明します。

3‐1.α(アルファ)線

放射線には大きくわけて「粒子線」と「電磁波」の2種類があります。粒子線の1つがα(アルファ)線です。α線は原子核から放出される粒子になります。よって、α粒子とも呼ばれているのです。α線は紙1枚でも遮ることができます。

3‐2.β(ベータ)線

粒子線のもう1つの種類がβ(ベータ)線です。β線も原子核から放出されますが、紙1枚でさえぎることはできません。アルミニウムや金属板ならさえぎることができます。

3‐3.x(エックス)線・ガンマ線

電磁波の種類に入っている放射線は「x(エックス)線」と「ガンマ線」になります。x線は原子から発生している電磁波です。一方、ガンマ線はx線の発生源と異なります。原子からではなく、原子核が安定な状態になるときに発生する電磁波です。

3‐4.中性子線

原子核を構成する粒子「中性子線」は、中性子の流れを指しています。中性子をさえぎるときは水素をたくさん含む物質を利用するといいでしょう。たとえば、水素を含む水・コンクリートで中性子線をさえぎることができます。

4.放射線測定器の選び方

個人線量計やX線測定器、放射能検知器など種類はさまざまです。きちんと測定するには、放射線の種類に対応した測定器を使わなければなりません。では、放射線測定器にはどんな種類があるのでしょうか。

4‐1.シンチレーション式とGM数管方式

放射線測定器を選ぶ際は、「使用目的」と「放射線の種類」に合ったものが最適です。目的・種類に合っていない放射線測定器では正確な数値が測定できません。また、放射線測定器には大まかに「シンチレーション方式」と「GM計数管方式」の2つにわかれます。シンチレーション方式とは、ガンマ線がNaI(ヨウ化ナトリウム)を通過するときに発生する光の強さを測定する方法です。一方、GM数管方式は、電離作用を活用して空気中に発生したイオンの量を検出します。そして、強度の測定によって放射線エネルギーが計測できるのです。

4‐2.サポート内容が充実しているもの

安心できる放射線測定器は、サポート内容が充実しているものです。購入時にサポート内容が充実しているかどうか確認してください。たとえば、日本語マニュアルがついているか、保証・修理対応がそなわっているかどうかも要チェックです。保証・修理サービスがついている放射線測定器なら、安心して購入できるでしょう。

4‐3.信頼できる放射線測定器

近年、放射線測定器の販売詐欺が起きています。インターネットで購入した放射線測定器が壊れていた、使えないなどのトラブルが発生しているのです。被害にあわないためにも、信頼できる放射線測定器を選ばなければなりません。そこで、注目してほしいのが「公的機関が認定している機器」です。日立アロカメディカル社や堀場製作所などの放射線測定器はさまざまな自治体・研究所で使われています。販売されている放射線測定器メーカーを比較してみてください。中でも公的機関で使われている放射能測定器(ガイガーカウンター)がおすすめです。

5.放射線測定器の使い方

使い方によっては不安定な数値を表示してしまうことがあります。正しい放射線量を知るためにも、放射線測定器の使い方をマスターしておきましょう。

5‐1.一般的な使い方

詳しい使い方は放射線測定器の種類によって異なります。けれども、一般的な使い方はほとんど同じです。まず、測定器のスイッチをいれて同じ位置で測定してください。放射能から出る放射線は不規則に出ています。よって、30秒ごとに計測値を2回記録しましょう。2回測定した値から平均値を出して測定値とします。ガンマ線測定器の場合は地表1mの位置で測りましょう。

5‐2.空間線量率はガンマ線で測定する

放射線測定器にはガンマ線だけ測定するもの、α線・β線も測定できるものがあります。もし、空間線量率を測定するときはガンマ線に切り替えてください。β線が入ったまま測定すると、実際の空間線量率よりも数十倍数値が高くなります。切り替え機能がない放射線測定器はそのまま測定してOKです。

5‐3.正確な数値がわかるとは限らない

放射線測定器は毎回、正確な数値がわかるとは限りません。誤作動を起こす、測定器が出す数値に誤差が出る可能性もあります。より正確な数値を測定したい場合は、エネルギー保証がついているものを選んでください。ただ、数値がふらつく場合は複数回測定するといいでしょう。そして、測定値の平均計算ツールで平均値を導き出してください。

6.放射線測定器を購入する際の注意点

たくさんの種類がある放射線測定器だからこそ、購入の注意点を把握しておかなければなりません。購入を考えている人は、必ず注意点をチェックしてください。

6‐1.価格を確認する

放射線測定器は品薄状態になるほど価格が高くなる傾向があります。機能ももちろん確認しなければなりませんが、価格にも注目してください。片手での扱いができる小型タイプは5,000円~、食品放射能測定器の価格は2,500円から購入できます。研究機関や自治体で使う本格的なタイプは、数十万かかるでしょう。今すぐ購入したほうがいいのか、それとも安くなるまで待つべきか見極めが肝心です。

6‐2.感度に注意する

放射線測定器を購入する際、「感度」に注意してください。感度が高い放射線測定器ほど、低い放射線のときに正確な放射線量が測定でき、放射線の数値をいち早く表示してくれます。放射線測定器の感度は、「○○μSv/h」で表示されるケースがほとんどです。1μSv/hには1分間につき○回の放射線が検出できる証拠になります。よって、同じ強さの放射線のときに放射線をたくさん検出できるかどうか確認しなければなりませんね。

6-3.保証・修理サービスが充実しているかどうか

購入するときは保証・修理サービスが充実しているかどうか確認してください。ついていないものよりもついているもののほうが安心できます。購入した後、トラブルが起きても無償で修理・交換してくれるでしょう。

7.放射線測定器のメンテナンスについて

放射線測定器は定期的なメンテナンスが必要不可欠です。きちんとメンテナンスをしなければ、正しい数値が測定できなくなってしまいます。実際、使う前にメンテナンス法をチェックしておきましょう。

7-1.定期的な保守点検・校正

放射線測定器は定期的な保守点検・校正が必要です。メンテナンスをしなければセンサーの経年劣化、電子回路などの不具合が起きやすくなります。正しい測定値を維持するためにも、年に1回の校正をしてください。校正は放射線測定器に詳しいプロに依頼するといいでしょう。素人ではわからないことでもプロなら安心して任せることができます。

7-2.日常でできるメンテナンス

放射線測定器は汚れに弱い機器です。ホコリや食べ物のカスがついてしまうとすぐに壊れてしまいます。正確な数値が出てこないので、使った後は必ず掃除をしてください。できれば、使っていなくても定期的に掃除をしなければなりません。自分でできるメンテナンスはかかさずしていきましょう。

8.不要な放射線測定器を手放す方法

放射線測定器の寿命はおよそ10年~15年です。ただし、きちんとメンテナンスをしておけば20年使えるケースもあります。もし、放射線測定器が不要になった場合、どう処分すればいいのでしょうか。

8-1.放射線測定器の買取サービスを利用する

不要な放射線測定器を手放す際、捨てるのはもったいないことです。特に、まだ使える放射線測定器は再利用できます。捨てるのではなく、買取サービスを利用してください。放射線測定器の買取をおこなっている業者はあります。専門業者であれば、適正価格で買い取ってもらえるでしょう。

8-2.オークションで売る

使っていない放射線測定器はオークションで売ることができます。オークションでは買い手が見つかればすぐに売却できるでしょう。ただし、オークションを利用するには登録が必要です。オークションの概要をきちんと確認してから利用してくださいね。

9.放射線測定器にかんしてよくある質問

放射線測定器について疑問点を持っているのはあなただけではありません。ここでは、よく寄せられる質問をいくつかピックアップしていきます。

9-1.ガンマ線・α線・β線すべて一気に測定できるの?

放射線にはさまざまな種類があります。よく測定されるガンマ線・α線・β線すべての放射線を測定することは難しいでしょう。一般的に、放射線測定器は相互作用を利用しています。

9-2.メンテナンス・点検はやったほうがいいの?

「メンテナンスが面倒くさい」と思っていては、適正な数値が測定できません。放射線測定器は精密機器だと思ってください。年に1回の校正と日常でできる掃除を続けましょう。

9-3.放射線測定器の買取価格はいくらになるの?

不要になった放射線測定器の買取価格は幅広いです。放射線測定器の種類は豊富なので、大きさや機能、状態などさまざまな点から買取価格を提示します。より高く買取してもらうためにも、日ごろからのお手入れを入念にしていきましょう。

9-4.日本製と海外製の違いとは?

日本製と海外製の放射線測定器に違いはありません。ただし、放射能測定においては海外のほうが豊富な経験・実績を持っています。どちらかと言うと、信頼性が高いのは海外製になるでしょう。海外製でも公的機関が認定している機器を選んでくださいね。

9-5.食品でも使用できるの?

食べるものに放射線が含まれているかどうか、気になる人は多いです。放射線測定器のほとんどは食品でも使用できます。けれども、食べ物のカスがつけば正確な数値が測定できなくなるでしょう。食べ物を測定した後は必ずキレイに掃除してください。

まとめ

いかがでしたか?放射線にさまざまな種類があるように、放射線測定器も幅広いです。機能はもちろん、目的に合った大きさや測定法を選ばなければなりません。より的確な数値を測定するためにも、放射線・放射線測定器の知識を身につけておきましょう。