真空計の特徴や測定方法は? 買取をしてもらう方法と共に紹介します。

真空計とは、大気より低い圧力で満たされている空間を測定するための装置です。「大気より低い圧力」と一口に言っても、その種類は50~60種類あり、真空計も目的や用途に応じて使い分ける必要があります。

今回は、真空計の特徴や購入方法などをご紹介しましょう。

  1. 真空計の基礎知識
  2. 真空計の購入や処分について
  3. 真空計に関するよくある質問

この記事を読めば、真空計の種類や不要になった真空計の売却方法なども分かりますよ。真空計の購入や売却を考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.真空計の基礎知識

はじめに、真空計の原理や目的をご紹介します。どのような時に使われるのでしょうか?

1-1.真空計って何?

真空計とは圧力計の一種で、大気圧よりも低い圧力で満たされている空間内部の測定をする時に用いられます。前述したように、大気圧よりも低い圧力にはさまざまな段階があるため、温度計のように「これ一本あればマイナスから40度以上まで測れます」という真空計は存在しません。

大気圧に比較的近い低真空では圧力を直接測ることもできる真空計が用いられ、真空に近くなれば、分子密度を測って圧力を測定する真空計が用いられます。ちなみに、日本の製造業では低真空と中心空では直接圧力を測る真空計が用いられ、高真空だけは分子密度を測る圧力計が用いられることが多いでしょう。

1-2.真空計が使われる場所

真空計は、真空状態を保つ製品を作る工場や、大学の研究室・潜水艦・船舶・飛行機などに用いられています。減圧を行う設備は皆様が思っている以上に多いのです。

1-3.真空計の分類について

真空計は、差圧真空計(圧力差を利用して測定する真空計)と絶対真空を0として分子量によって圧力を測定する絶対圧真空計があります。これは、測定方法による違いであり、この他に測定対象による分類もあるのです。
測定対象による分類は、機械的現象・気体の輸送現象・気体の電離現象によって分類され、それぞれ複数の製品があります。

1-4.測定の方法

真空計の測定は、デジタルによって結果が表示されるものと昔ながらのメモリを見るものがあります。また、一定時間測定し続けて結果をパソコンに記録し、圧力の推移を測ることができるものもあるので、目的に応じて使い分けましょう。

2.真空計の購入や処分について

この項では、真空計の購入や処分について紹介します。どこで購入すればよいのでしょうか?

2-1.真空計を販売している業種とは?

真空計はさまざまな計測器を販売している会社や、真空ポンプや真空管などを製造している会社で販売されています。真空計は単独で使用するハンディ―タイプのものから、工場設備に組み込まれたものまでさまざまです。ですから、真空計を使う場所や測定するものをまず決めてから、真空計を選んでください。

2-2.真空計の選び方

真空計の選ぶ基準は、測定する場所の真空度や測定方法によって選びましょう。高真空の場所では、圧力を直接測る方法は使えません。また、真空計の種類によっても図れる真空の度合いに差があります。この辺りは、無理に真空計の仕組みを理解しようとしなくても、業者に測定したいものと測定頻度、測定方法を相談すれば、適切な商品を紹介してくれるでしょう。

2-3.真空計の値段について

真空計の値段はそれほど高くはありません。一般的なものならば、数千円で販売されています。ただし、前述したように真空計は1つですべての真空圧を測定できません。設備によっては、複数必要です。1個数千円のものでも、10個も20個も必要ならば、その費用はたいそうなものになるでしょう。また、幅広い圧力を測れる真空計ほど値段が高い傾向にあります。

2-4.真空計を売却したい場合

真空計は、中古市場が形成されています。真空計のように圧力を測定する機械は大切に管理されていることが多いため、中古でもまだまだ使えるものが多いでしょう。1個1万円を超える高価な真空計ならばなおさらです。真空計を買取する業者もたくさんあるので、真空計が不要になったという場合は、そのような業者をインターネットで探して買取を依頼してもよいでしょう。株式会社デルウィングスでも真空計の買取を行っております。

2-5.真空計のレンタルについて

真空計を限られた時間だけ使いたいという場合は、レンタルを利用する方法もあります。真空計のレンタルは1か月2万円~3万円が相場です。高く感じられる方もいると思いますが、高性能な真空計を購入する場合はそれ以上の費用とメンテナンスが必要になります。ですから、短期間だけ使いたいという場合はレンタルでもよいでしょう。また、購入を考えているが使い心地絵を確かめたい場合も、レンタルをしてみるとよいですね。

3.真空計に対するよくある質問

Q.中古の真空計はインターネットオークションでも購入できますか?
A.もちろんです。しかし、インターネットオークションで販売されている真空計は玉石混合。安いからといって飛びつくとメンテナンスがされておらず、すぐに壊れてしまう可能性もあるでしょう。

Q.真空計の寿命はどのくらいですか?
A.単純なものですと10年以上問題なく動きます。パソコンと連動できたりするデジタルなものは、5年が寿命だと考えましょう。あまり古いものですと、パソコンとの接続が行えなくなります。

Q.真空計を高く買い取ってもらうコツはあるのでしょうか?
A.不要になったらできるだけ早く売却してください。特に、パソコンと連動できるものは古くなるほど価値が無くなります。

Q.真空計は個人でも買うことが可能ですか?
A.はい。問題ありません。

Q.工場の生産ラインに真空計を組み込めますか?
A.はい。業者と相談してみてください。

4.おわりに

いかがでしたか? 今回は真空計の種類や購入方法などをご紹介しました。真空計は決して高価な測定器ではありませんが、測定できる範囲に限りがあるので、場所によっては複数必要になるでしょう。ですから、中古品などもうまく活用すれば、予算内でよいものを購入できます。また、分からないことがあったらメーカーにどんどん質問しましょう。高価な測定器はアフターケアが万全なメーカーで買った方が長持ちしますのでおすすめです。