
夏の大掃除はどんなメリットがあるの? 掃除方法とポイントを紹介
年末に大掃除を済ませる方が多いと思いますが、夏も大掃除のベストタイミングです。特に、油汚れを落としたり、水を使ったりすることが多い掃除に向いていると言えるでしょう。気温が高いので汗をかきやすいデメリットはありますが、それ以上にメリットもたくさんあります。年末の負担を減らしたい方にもぴったりです。
そこで、本記事では、夏に大掃除を行うメリットや方法などを解説します。
この記事を読むことで、夏に大掃除を行うやり方とコツが分かります。検討中の方は、ぜひチェックしてください。
1.夏に大掃除をするメリットはたくさんある
年末よりも効率が良いと言われている夏の大掃除には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
1-1.頑固な油汚れが落としやすい
実は、夏こそが油汚れを徹底的に除去できる絶好の時期です。油汚れは熱に反応するとやわらかくなり、落としやすくなります。気温が上昇する夏は、年末の寒い冬よりも油汚れの掃除におすすめです。特に、油が飛び散りやすく頑固な汚れができやすいキッチンまわりは、夏の大掃除にやるべき場所と言えるでしょう。年末にゴシゴシ力を入れて落としていた汚れも、夏なら力を入れずに落とすことができます。
1-2.暑い夏は水を使う掃除が苦にならない
寒い冬に水を使う掃除はツラいものですが、暑い夏なら苦になりません。水温が高くなる夏に水を使う掃除をしたほうが、効率的で汚れの落としやすさもアップします。年末の大掃除にわざわざお湯を出して使っていた掃除も、夏は水道水が20℃を超えることが多いので楽に掃除ができるでしょう。冬場の掃除で手が荒れるのが嫌な方にも、夏の掃除をおすすめします。特に、水をたくさん扱うことになる浴室全体・バルコニーやテラスなど外部空間の掃除は夏が最適です。
1-3.年末の大掃除にかかる負担を減らせる
実際に、夏に大掃除をしている方の多くは、年末の大掃除にかかる負担を減らすことができたとメリットを実感しています。気温が高い夏は寒い冬とは違い、長時間窓を開けていられるので気軽に換気できるのも大きなメリットです。また、カーテンやラグなど洗濯物もすぐに乾くため、大物の洗濯もしやすくなるでしょう。年末にできない掃除を夏の間に済ませておけば、大掃除の負担を減らすことができます。大掃除=年末というイメージがありますが、2回に分けて行うのもポイントの1つです。
1-4.夏休みやお盆休みを活用して家族で掃除できる
夏は子どもたちが夏休みに入り、大人もお盆休みという長期休暇があります。長期休暇を利用して、家族と一緒に掃除ができるのも夏の大掃除のメリットです。梅雨の後で汚れた窓や網戸を子どもたちと触れ合いながらキレイにしたり、家族で分担して掃除をしたり、協力して掃除をするとスピーディーに終わらせることができます。夏は水遊びをしながら掃除ができるため、子どもたちにも協力してもらいやすいでしょう。楽しみながら掃除ができるのも大きなメリットです。
2.場所別に大掃除の方法とポイントを解説
それでは、場所別に大掃除の方法とポイントを解説します。
2-1.キッチンまわりはセスキ炭酸ソーダや重曹を使う
油汚れがつきやすいキッチンまわりは、セスキ炭酸ソーダや重曹を使った掃除方法がおすすめです。レンジフードのフィルターや内部のドラム、コンロの五徳など、取り外しができるものはすべて外してください。取り外したものは、セスキ炭酸ソーダとお湯を混ぜた水に1時間ほどつけ置きし、水でキレイに流せば汚れが落ちます。取り外しができないものは、セスキ炭酸ソーダ水(水500ml:セスキ炭酸ソーダ小さじ1)でスプレーし、やわらかいスポンジまたはマイクロファイバータオルで拭き取りましょう。
油でベトベトしている部分には重曹をそのままかけて、油を吸い取らせてからヘラなどでこそげ落とすのも方法の1つです。セスキ炭酸ソーダと重曹は自然由来の成分でできているので、肌が弱い方にも気軽に利用できるでしょう。
2-2.カビ防止が大きなカギとなる浴室全体
夏は冬よりも水を使用した掃除が楽になるので、浴室全体は水を使ってカビ防止につとめましょう。すでにカビが発生している場合は、カビ取り剤を使用してください。手が届く壁だけでなく、なかなか掃除できない天井もキレイにすることが大切です。天井にはカビの胞子が潜んでいるため、掃除用ワイパーとキッチンペーパーを上手に使い掃除しましょう。掃除用ワイパーにキッチンペーパーまたは使い捨てのクロスをセットし、アルコールの消毒用ハンドジェルをつけて天井を拭き取るだけでOKです。カビ取り剤などを使用しても除去できない場合は、プロの清掃業者に依頼するのも方法の1つでしょう。ハウスクリーニング業者に依頼する方法は、後ほど解説します。
2-3.夏だからこそ掃除したい網戸や窓
水を気兼ねなく使うことができる夏は、網戸や窓掃除に最適な時期です。網戸と窓掃除に活躍するのは、ブラシ・クリーナー・スポンジ・スクイージーの4点となります。洗剤は家中の汚れに対応できると好評のウタマロクリーナーがおすすめです。必要な道具が準備できたら、以下の手順で掃除してください。
- サッシブラシでサッシを軽く拭き掃除する
- ウタマロクリーナーを網戸全体に吹きつける
- スポンジでこすり、古いタオルで水拭きをする
- 窓全体にストーブボトルで水を吹きかける
- スクイージーを上から下、左から右に動かしながら水分を取り除く
- 右側にたまった水を上から下にスクイージーで落とす
窓掃除をする際は、窓サッシから先に掃除をし、その後にガラスを掃除することです。サッシがぬれてしまうと、たまった土やホコリが粘土状になって掃除しにくくなります。
2-4.乾燥しやすい夏場はワックスがけをしよう
フローリングを清潔かつキレイに保ち続けるためには、定期的なワックスがけが必要不可欠です。夏は湿度が高く乾燥しやすい時期なので、フローリングのワックスがけをおすすめします。ワックスをかける前に、アルカリウォッシュなどで拭き掃除をしてからホコリや汚れを落とすのがポイントです。床にホコリや汚れがない状態でワックスをかけると、仕上がりが美しくなります。また、ワックスは無垢材など床の素材によって使用できる種類が異なるため、事前に調べてから選びましょう。
2-5.快適に使うためのエアコン掃除も忘れずに
夏はエアコンをよく使う時期なので、快適な空間にするためにもエアコン掃除も忘れずに行いましょう。特に、エアコンのフィルターにホコリがたまると熱効率が悪くなり、カビの発生や嫌なにおいの原因にもなります。エアコン掃除は誰にでも簡単にできるので、ぜひ以下の手順を参考にしてください。
- フィルターを外し、台所用洗剤を薄めた水につけ置きする
- 30分~1時間ほど経過したら、やわらかいスポンジで軽くこする
- 十分に水でそそぎ汚れを落とした後、しっかり乾燥させる
- フィルターを乾燥させている間に、マイクロファイバークロスで本体の表面やルーバー部分を水拭きする
- ハンディワイパーで届く範囲のホコリを取り、綿棒で細かい部分のホコリを落とす
- 最後にフィルターを戻し、自動掃除運転をしたら完了
3.ハウスクリーニング業者に依頼する方法
自分で落とせない汚れは、ハウスクリーニング業者に依頼しましょう。ここでは、業者に依頼するメリットや方法などについて解説します。
3-1.手間と時間をかけずに汚れを落とせる
ハウスクリーニング業者に依頼する大きなメリットは、掃除に手間と時間がかからないことです。頑固な汚れほど時間がかかり、体力と気力が失われるでしょう。夏は油汚れが落ちやすくなりますが、気温が高いので体力もすぐになくなってしまいます。どんな頑固な汚れでも最適な洗剤と専用機器を使って落としてくれるのがハウスクリーニング業者です。費用はかかりますが、時間と手間をかけたくない方におすすめします。
3-2.ホームページまたは電話から申し込む
ハウスクリーニング業者によって、清掃内容と費用が異なります。まずは、複数の業者を比較し、無料見積もりをホームページまたは電話から申し込んでください。実際に、汚れ具合などを確認した後、具体的な見積もりを提示してくれるので比較すると選びやすくなります。依頼する業者が決まったら正式に申し込みをし、作業日を決めて完了です。費用や清掃内容などきになるところがあれば、依頼前に訪ねて解決しておきましょう。
3-3.費用は1箇所につき1~2万円程度
気になる費用は、場所や範囲・汚れ具合などによって異なります。大まかな費用を以下にピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
- エアコンクリーニング:10,000~12,000円
- 浴室クリーニング:13,000~17,000円
- レンジフード・換気扇クリーニング:13,000~18,000円
- キッチンクリーニング:15,000~18,000円
場合によっては、上記の費用に+数千円が追加されることがあります。具体的な費用に関しては、業者に確認してください。
3-4.相場より安い業者は要注意
「どの業者に依頼すればいいか分からない」と悩んでいる方は、見積書の内容に注目してください。相場よりも安すぎる業者は、作業終了後に高額な追加料金を請求したり、きちんと清掃してくれなかったりとトラブルになる可能性があります。見積書の内容が具体的に記載されているか確認しつつ、追加料金の有無なども確認しておきましょう。また、業者選びの際は、スタッフの対応にも注目してください。
4.夏の大掃除に関してよくある質問
夏の大掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.頑固な油汚れを未然に防ぐポイントは?
A.油汚れは放置するほど頑固になるため、調理後はなるべくキレイにすることが大切です。飛び散った油汚れを、マイクロファイバータオルなどで軽く拭き取りましょう。使用後にすぐ拭き取る習慣をつけておけば、頑固な汚れで悩まされる必要もありません。また、セスキ炭酸ソーダスプレーは油汚れ落としに効果的なので、キッチン近くに置いておくとサッと吹きかけて汚れを落とすことができます。
Q.カビ対策でできることは?
A.夏場は湿気がこもりやすくなるため、カビが生える場所には何も置かないようにしておきましょう。特に、お風呂のフタはカビが生えやすい場所なので、使わないときは外に出してください。できれば、水分を拭き取ってから脱衣所に立てかけることをおすすめします。また、お風呂の床もカビが生えやすいので、洗面器やイスをなるべく置かず、突っ張り棒で吊るしておきましょう。
Q.カーテンとラグを掃除する方法は?
A.夏場は汗をかきやすい時期なので、カーテンとラグも汚れやすくなります。だからこそ、夏はカーテンとラグの掃除に最適です。洗濯機に入らない大きめのサイズは、浴槽に入れて踏み洗いでキレイにすると良いでしょう。薄手のカーテンなら脱水した後にそのままレールに取りつけ、乾かすだけでOKです。
Q.ハウスクリーニング業者に依頼すべきケースは?
A.頑固な汚れが落ちない・掃除する時間がない・手間をかけずにキレイにしたい方は、ハウスクリーニング業者に依頼することをおすすめします。時間をかけて掃除するよりも、専門業者に依頼してキレイにしてもらい、その状態をキープするために努力したほうが効率的です。
Q.ハウスクリーニング費用を抑えるポイントは?
A.できるだけ、まとめて依頼することです。キッチンだけでなく、浴室・網戸と窓・フローリングなど、まとめて依頼したほうが個別部位で依頼するよりもお得になります。また、12月と3月はハウスクリーニング業者の繁忙期なので割高になりがちです。7~8月の時期は繁忙期ではないため、安く抑えることができます。
まとめ
夏の大掃除は気温が高いため、油汚れが落としやすくなります。冬場に冷たい水を使うのが嫌、年末の負担を減らしたいという方にも、夏の大掃除が最適です。夏だからこそ快適にできる大掃除を行い、できなかった掃除は年末にまわすこともできます。どうしても頑固な汚れがあり、自分で落とすことができない場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのも選択肢の1つです。お得な料金かつ実績のある業者に依頼しましょう。夏の大掃除のポイントをつかみ、清潔でキレイな空間を維持し続けてください。