シュレッダーの処分方法は? 無料回収や買取について詳しくご紹介

個人情報保護に対する意識が高まり、家庭でもシュレッダーの普及が進んでいます。しかし、シュレッダーは摩耗が進むにつれ不具合が起こるため、処分しなければならないケースもあるでしょう。無料回収や買取など、シュレッダーのお得な処分方法を覚えておくと安心です。

本記事では、シュレッダーの処分についてご紹介します。

  1. シュレッダーを自治体回収で処分する方法
  2. 自治体回収以外でシュレッダーを処分する方法
  3. シュレッダーは買取可能か?
  4. シュレッダーの処分でよくある質問

この記事を読むことで、シュレッダーの無料回収や買取についてよく分かります。シュレッダーの処分でお困りの方は、ぜひご一読ください。

 

1.シュレッダーを自治体回収で処分する方法

まず、シュレッダーの種類や自治体のゴミ分別に関するルールなどを確認していきましょう。

1-1.シュレッダーには手動タイプや電動タイプがある

シュレッダーは、小型で軽量なものもあれば、業務用に使われる高性能なものもあります。手動や電動などの違いもあるでしょう。手動タイプは低価格で購入できるため、家庭用として人気があります。1辺が30cmを超える大きさのシュレッダーは、粗大ゴミに分類される自治体がほとんどです。シュレッダーの処分時は、種類や大きさに応じた捨て方を意識してください。

1-2.小型家電リサイクル法の対象となる場合もある

自治体によっては、シュレッダーを小型家電としてリサイクル回収の対象としている場合があります。リサイクルが推進されるのは、シュレッダーの内部にある希少金属を有効活用するためです。小型家電に分類している自治体では、小型家電リサイクルボックスを独自に設置しています。主な設置場所は、スーパー・販売店・公共施設などです。小型家電リサイクルボックスに投入するだけで、利用料はかかりません。

1-3.個人と法人では処分の手順が異なる

個人で使っていたシュレッダーは、家庭ゴミとして自治体での回収が可能です。しかし、法人の場合は事業系ゴミに分類されるため、産業廃棄物収集運搬業の許可を得ている業者に引き取りを依頼するか、自社で処理場まで持ち込みをしなければなりません。また、シュレッダーの処分にあたり、不法投棄などが起こらないよう、処分完了までの手段や方法などを明記したマニフェストの作成が必要です。

1-4.自治体は費用負担が軽いのがメリット

自治体回収は費用負担が軽いため、なるべくコストダウンをしたい方にとってメリットが大きい方法です。小型家電リサイクルボックスの利用時も、運搬時の交通費だけで済み、別途費用負担はありません。粗大ゴミの場合は、シュレッダー1台あたり数百円の処分費用で済みます。ただし、自治体回収では自力で運搬しなければならないのに加え、粗大ゴミは事前申請を要するなど、手間と時間がかかるのがデメリットです。小型家電リサイクルボックスの設置場所は増えてきています。とはいえ、本体が投入口に入るもの以外は利用できません。

2.自治体回収以外でシュレッダーを処分する方法

自治体回収以外でシュレッダーを処分する方法をご紹介します。

2-1.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者では、さまざまな品目の回収を行っています。訪問回収にも対応しているため、大型タイプのシュレッダーでも運搬や移動を自力で行う必要がないのがメリットです。ただし、回収費用が高めに設定されており、シュレッダー1台につき数千円かかる場合があります。回収費用以外に、訪問費用がかかる場合もあるので、料金体系は利用前に確認してください。コストダウンを意識するなら、定額料金プランの利用がおすすめです。ほかの不用品も同時に処分することで、不用品1点あたりの回収費用を大幅に削減できます。

2-2.無料回収業者は宅配回収も行っている

無料回収業者は、シュレッダーなどの家電に含まれる金属をリサイクルもしくはリユースすることで収益を得るため、無料回収ができるのです。都合がいいときに発送手配ができる宅配回収は、特に人気が高まっています。ダンボールなどのこん包資材を提供してくれる業者もあるでしょう。ただし、着払いで発送可能としている場合や、業者が定める条件に満たない場合は送料を発送者負担としている場合があるため、トラブルを未然に防ぐためにも、規約をきちんと確認してから利用してください。

3.シュレッダーは買取可能か?

買取対象となるシュレッダーの特徴や買取方法などを解説します。

3-1.買取対象となるもの

買取対象となるシュレッダーは、正常動作が可能・傷や目立つ汚れがない美品・購入から年数があまり経過していないものです。手動タイプは販売価格が安いこともあり、買取価格がつきにくいでしょう。電動タイプは、CDやDVDの裁断にも対応した高機能なものであれば、定価の3割程度で買取となるケースもあります。業務用は中古ニーズが高いため、高額買取になる場合が多いものです。コクヨやアイリスオーヤマなど有名メーカーなら、高額査定につながりやすいでしょう。

3-2.複数の業者で査定を受けて相場を比較すること

シュレッダーの買取価格は業者ごとに異なります。差が生じるのは、査定基準が大きく影響するためでしょう。買取相場を探る方法は、複数の業者で査定を受けて比較することです。インターネットでオンライン査定ができる業者も増えています。メーカー名が分かる場合は、「シュレッダー 買取 メーカー名」と検索し、買取相場を調べましょう。型番や年式が分かれば、より詳しい買取価格のリサーチが可能です。また、買取相場を知ることで、買取価格の交渉に役立ちます。

3-3.リサイクルショップは査定が厳しくなる場合が多い

リサイクルショップは気軽に立ち寄れるメリットはあっても、査定基準が厳しくなる場合が多く、わずかな汚れや傷でマイナス査定になってしまうケースがあります。また、シュレッダーの取り扱いが少ない店舗では、買取不可となる場合もあるでしょう。業務用シュレッダーなら、オフィス機器を専門に扱うところを選び、適正価格で買取をしてもらうようにしてください。リサイクルショップを利用するときは、持ち込みとなるケースがほとんどです。緩衝材で包み、破損や故障が起こらないよう、シュレッダーを安全に運搬できる手段を確保してください。

3-4.ネットオークションは美品や展示品などの出品が中心

近年は、ネットオークションやフリマアプリを活用した個人売買が注目されています。サイトに利用者登録をするだけで気軽に出品でき、希望価格での売却が可能なのがメリットです。しかし、出品されているものの多くは年式が浅い美品や展示品などが中心であるため、中古のシュレッダーだと買い手がつきにくいでしょう。また、画像や商品紹介文だけでシュレッダーの状態を判断してもらうため、実物と印象が異なるといったクレームも起こり得るのがデメリットです。売却時期が読みにくいので、すぐにシュレッダーを処分したい場合はほかの方法を考えたほうがいいでしょう。

4.シュレッダーの処分でよくある質問

シュレッダーの処分に関する質問を集めました。

Q.シュレッダーの買い替えで処分をする場合、販売店で引き取ってもらえるのか?
A.引き取り可能かどうかは、販売店ごとに異なります。引き取り費用がかかる場合もあるでしょう。小型家電として廃棄できる大きさのものであれば、販売店に設置されている小型家電リサイクルボックスの利用をおすすめします。購入時に古いシュレッダーを持参し、小型家電リサイクルボックスに投入しましょう。

Q.シュレッダーを処分や買取に出す前にやるべきこととは?
A.内部を点検し、紙などが残っていないことを確認してください。残っている紙は取り出して燃えるゴミに分別し、シュレッダー本体とは分けて処分しましょう。買取を利用する前は、細かな部分までしっかり掃除をし、見栄えをよくすることが高額査定につなげるポイントです。

Q.コードや電池はどのように分別すべきか?
A.コードには金属が使われているため、小型家電や不燃ゴミに分類されるケースが多いでしょう。電池は電極にテープを貼ってから不燃ゴミに出してください。もしくは、販売店などに設置されている電池回収ボックスを利用して処分しましょう。

Q.不用品回収業者でもシュレッダーの買取はしてくれるのか?
A.メーカー・状態・年式などによります。状態が良好なものは、買取可能な場合もあるでしょう。ただし、買取価格から訪問費用などが差し引かれるため、買取価格は業者によって差が生じるものです。1つの業者だけで買取を決めず、複数の業者で査定を受けましょう。

Q.小型家電リサイクルボックスには故障したシュレッダーも投入できるのか?
A.はい、できます。内部金属のリサイクルやゴミの削減などを目的にリサイクル回収をするためです。ただし、破損して鋭利な部分があり、ケガなどの恐れがある状態のシュレッダーは投入を控えてください。自治体回収で処分する場合は、鋭利な部分がむき出しにならないよう新聞紙やダンボールで補強し、「割れ物」「危険」などと明記すると安心です。

まとめ

故障や買い替えで不要になったシュレッダーは、分別ルールを守って処分することが大切です。小型家電として無料でリサイクルできる方法もあるでしょう。法人は事業系ゴミとしてマニフェストを作成し、産業廃棄物として適正に処理するようにしてください。状態が良好なシュレッダーは買取が可能な場合があります。事前に細かな部分までメンテナンスをしておき、査定時の印象をよくすることが高額査定に結びつけるポイントです。