
一人暮らしで必要な家電は? 選び方・購入方法など5つのポイント
初めて一人暮らしをするとき「何をそろえればいいの?」と、迷ってしまいますよね。特に「家電」は、一人暮らしを快適に送るためにも欠くことができないアイテムです。けれども、家電はさまざまな種類があり「絶対に必要なもの」から「贅沢(ぜいたく)なもの」まではば広く販売されています。家電は安い買い物ではないので本当に必要なものを慎重に選びたいものです。
そこで、ここでは一人暮らしで「必要な家電」や「あると便利な家電」のほか、選び方や購入方法などの情報をご紹介しましょう。
この記事を読んでいただければ、自分にとって必要な家電は何かがおわかりいただけるでしょう。ぜひお役立てください。
1.一人暮らしで必要な家電は?
これから一人暮らしをスタートする人は、どのような家電を選べばいいのでしょうか。まずは「絶対に必要な家電」からそろえてください。以下の家電は、男性・女性問わずマストアイテムです。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 掃除機
- 電子レンジ
- 炊飯器
- テレビ
- エアコン(賃貸物件にない場合)
- 照明器具(賃貸物件にない場合)
最適なサイズや機能など、選び方のポイントは後の項でご紹介しましょう。
2.一人暮らしであると便利な家電は?
マストアイテムではありませんが、一人暮らしをより快適に・より便利にするために必要な家電もあります。そこで、「あるといい家電」「特に男性におすすめの便利な家電」「特に女子におすすめの便利な家電」に分けてご紹介しましょう。
新社会人・学生・男性・女性に関わらず「これはあったほうがいい!」「買ってよかった」という声が多い家電としては、以下のようなものがあります。
2-1.ノートパソコン
一人暮らしをきっかけに「パソコンを購入しよう」と考える人は少なくありません。
あるアンケートによると「自分用のパソコンを持っていますか?」の質問(19〜25歳対象)に「持っている」と答えた人は51.2%でした。理由としては、文章や資料作成ができる・大きな画面で動画や写真を見ることができる……が挙げられています。そして、購入したのは80%近くが「ノートパソコン」でした。テレビや新聞を購入せずに、その予算をパソコンに回す人も多いようです。
2-2.BD・HDDレコーダー
好きな番組を見逃したくない人、ブルーレイやDVDで映画鑑賞をするのが趣味という人に欠かせないのがBD・HDDレコーダーです。製品によって録画可能時間が異なるので録画をメインにしたい人は容量を考えて選びましょう。
2-3.電子ケトル
電子ケトルは、お茶やコーヒーを淹(い)れたりカップ麺用のお湯を沸かしたりと「必要なときに必要なだけ」お湯を沸かすことができます。
スイッチを入れお湯が沸くまでほかのことができる・お湯が早く沸く・小さいのでジャマにならないなどが人気の理由です。オシャレなデザインの製品が多いのも魅力でしょう。
2-4.トースター
「朝食はパン派」の人にとって、マストアイテムなのがトースターです。特に最近、人気を集めている高性能トースターがあれば一人暮らしの朝食をワンランクアップしてくれるでしょう。
サクサク、ふんわりのおいしいトーストができるだけではなく、チーズトーストやピザトーストなどのバリエーションも楽しめます。また、揚げ物をカリッと温めてくれるタイプの製品も人気です。
2-5.コーヒーメーカー
「コーヒーこだわり派」に欠かせないのがコーヒーメーカーです。いろいろなメーカーが展開しているので種類も豊富にそろっています。一人暮らしの人には、小型で置き場所に困らないリーズナブルなタイプがいいでしょう。
2-6.サーキュレーター
サーキュレーターは「空気を対流する」家電です。冷房や暖房の風をかき混ぜ、効率よく部屋全体に行き渡らせたり部屋干ししている洗濯物に風を当てたりと、オールシーズン使えます。扇風機よりもコンパクトでオシャレなデザインも多く一人暮らしにピッタリです。
2-7.防災用ラジオ
一人暮らしだからこそ備えておきたいのが防災用のラジオです。停電しても使用できる乾電池タイプで、LEDライト付き、スマートフォンを充電できる充電機能付きなど多機能な製品がいいでしょう。
2-8.特に男性におすすめの便利な家電
男性におすすめしたい「あると便利な家電」をご紹介しましょう。
2-8-1.ズボンプレッサー
新社会人におすすめといえばズボンプレッサーでしょう。スーツのズボンは、クシャクシャだとみっともないものです。けれども、自分でアイロンをかけるのは難しいし、毎日クリーニングに出すわけにもいきません。ズボンプレッサーなら「はさむ」だけでプレスができ、除菌・消臭機能もあります。
2-8-2.ホットプレート
料理が苦手な男性におすすめなのが小さめのホットプレートです。手軽に一人焼き肉・鉄板焼きが楽しめます。また、「友人や恋人が遊びに来たときに使えるので便利」と評判です。
2-8-3.ターボドライヤー
朝シャンをする男性は、あっという間に髪の毛を乾かしてくれるハイパワーのターボドライヤーがあると便利です。髪や地肌のうるおいを保ってくれるタイプもあります。
また、夜洗ったシャツが乾かないときにも、ハンガーにかけたままターボドライヤーで強力な熱風を当てると、あっという間に乾くので便利です。
2-9.特に女子におすすめの便利な家電
特に、一人暮らしの女子におすすめしたい家電をご紹介しましょう。
2-9-1.ハンディースチーマー
フリル・プリーツ・タックなど、アイロンがけが難しい女子の洋服におすすめなのがハンディースチーマーです。いろいろな種類がありますが「ハンガーに洋服をかけたままシワ取りができるタイプ」が使いやすくておすすめでしょう。脱臭・除菌効果があるのもうれしいところです。
2-9-2.アロマディフューザー
精神的にも肉体的にも癒(い)やし効果があるアロマオイルは、女子の一人暮らしにはマストアイテムといえます。そして、そんなアロマを手軽に楽しめると人気なのが超音波式のアロマディフューザーです。
さまざまな種類がありますが「ミストが出てほんわかとライトが灯(とも)るタイプ」が1番人気を集めています。部屋の中に、常にほのかな香りが漂うのもメリットでしょう。
2-9-3.美顔器
「一人暮らしをきっかけに美顔器を買った」という女子は少なくありません。エステに行くよりは安いし、自分の部屋で誰にもジャマされずお肌の手入れが楽しめます。また、一人きりのスキンケアタイムは「ストレス解消になるので一石二鳥」と評判なのです。
美顔器は、超音波・イオン導入・高周波でリフトアップなどさまざまな種類があります。最近は、手軽な値段で小型の製品も増えてきたので選択肢が豊富なのも魅力です。
2-9-4.防犯グッズ
セキュリティーシステムがしっかりしている賃貸物件ならいいのですが「ちょっと不安」という人は防犯グッズを用意しましょう。
監視カメラやセンサーなどの本格的なものから、ドアアラーム・盗聴盗撮発見機・防犯ブザーなど手頃なものまでいろいろな種類があります。
3.一人暮らしの家電〜上手な選び方・購入場所など〜
家電を選ぶポイント・購入場所、家電の相場などをご紹介します。
3-1.家電の選び方のポイント
家電選びに失敗しないために、以下のポイントをおさえてください。
- 最初に家電に工面できる予算を決める
- 前項でご紹介した「必要な家電」と「あるといい家電」の中から、自分にとって必要なアイテムを絞る
- 2で選んだ家電に対し、それぞれの「最優先条件」を決める(例:料理はしないので電子レンジは「温(あたた)め」機能だけあればいいなど)
- 1度に欲しい家電を選ぶのは大変なので最初は必要最低限のものだけ買う
- 高い家電は値段・機能などを複数比較検討する
- 家電の色がバラバラだとインテリアがまとまらなくなるので「色」をそろえる
さらに、一人暮らしの家電選びで大切なのは「サイズ」です。次の項で詳細をご説明しましょう。
3-2.一人暮らし用家電のサイズは?
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を購入するときには、サイズを確認して選ぶことが重要になります。以下のことに気を付けてください。
- 洗濯機:「洗濯機置き場」の縦(たて)・横・高さを測る。蛇口やコンセントの位置も確認すること
- 冷蔵庫:放熱スペースが必要なので壁にピッタリ付けることはできないため、冷蔵庫置き場にギリギリのサイズは選ばない
- 掃除機:キャニスター・スティック・ロボットなどさまざまなタイプがある。部屋の大きさにあった掃除能力・収納場所に収まるサイズの製品を選ぶ
- 電子レンジ・炊飯器:購入前に置くスペースのサイズを測る。コンセントの位置も確認
- テレビ:薄型液晶テレビの場合「テレビ画面の高さの3倍」(4Kの場合は1.5倍)の視聴距離が最適。テレビを置く場所と見る場所の距離を測り最適なサイズを出す
大型家電を搬入するときのために、エレベーターの広さや玄関・部屋のドアのサイズも測っておきましょう。
3-3.家電はどこで購入すればいいの?
家電は以下の場所で購入できます。
- 家電量販店や電気店
- 通信販売サイト(メーカー・家電店・総合通販サイトなど)
- リサイクルショップ
- インターネットオークションやフリマサイト
最近は、新品にこだわらず「中古でも安いほうがいい」と3や4で購入する人も少なくないようです。
3-4.家電の金額相場はどれくらい?
家電の値段は、メーカー・機種・年式などにより大きく異なります。一般的な「一人暮らし用家電」の目安をご紹介しましょう。
- 冷蔵庫:「冷凍庫あり2ドア」で上に電子レンジが置ける小型のもの(約2〜3万円)
- 洗濯機:数日まとめて洗濯をする人におすすめの5キロタイプ(約3〜4万円)
- 掃除機:スティックタイプ(約2万円以下)
- 電子レンジ:小型で単純な機能のもの(約1万円以下)
- 炊飯器:3合炊き(約1万円以下)
- テレビ:32インチ(約4万円台)40インチ(約6〜7万円台)
3-5.冷蔵庫を購入するときの注意点
一人暮らし用冷蔵庫の場合、ほとんど扉が左開きか右開きのどちらかになっています。開く方向によっては使い勝手が悪い可能性もあるでしょう。事前にキッチンの冷蔵庫置き場を確認してどちらがいいのか確認してください。
4.一人暮らしの家電〜お得に購入する方法〜
一人暮らしをスタートするにあたり、そろえたい家電はたくさんあります。できれば、なるべくお得に買いたいものです。そこで、ここではお得に購入する方法をご紹介しましょう。
4-1.セット販売
家電量販店などでは、春先に「新生活応援キャンペーン」として、一人暮らしに必要な家電をセット販売しています。また、一人暮らし用の家電を専門に扱う通信販売のサイトもあるのです。
メリット
- 必要な家電のまとめ買いができる
- 一度に家電をそろえられるので時間や手間がかからない
- 配送料が無料、もしくはお得
- 設置サービスを行っているところもある
デメリット
- 単品で購入したほうが安いこともある
- 好みではない家電が入っていることもある
- 古い製品が混じっていることもある
- 必要ない家電が入っているとお金の無駄
4-2.家電を買うタイミングは?
家電を買うタイミングはいつがいいのでしょうか。
4-2-1.安くなる時期を狙う
- 決算時期:2・3月、8・9月の決算時期
- 年末年始のセール時期
この時期は、家電量販店がセールを行うので欲しかった製品を安く入手できる可能性もあるでしょう。
また、10月〜12月は、エアコン・ドラム式洗濯機・空気清浄機・掃除機・冷蔵庫などの新型モデルが発売されるため、「それまで新品だった製品」の値段が下がります。
この時期は量販店のチラシやホームページなどをこまめにチェックしてください。
4-2-2.大きい家電を先に買う
冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの大きい家電は、最初に購入しましょう。そして、ほかの家具や引っ越しの荷物などが届く前に配送・設置してもらったほうが後の作業が楽です。
4-2-3.生活と同時に欲しい家電
一人暮らしのスタートとともに用意したいのが、電子レンジ・電子ケトルです。引っ越ししたばかりでは、料理を作る余裕はありませんし外食ばかりでは不経済でしょう。お弁当や惣菜(そうざい)を温められる電子レンジや、お茶やインスタントのみそ汁・スープ・カップラーメンを手軽に作れる電子ケトルを先に買っておくと便利です。
4-3.アウトレットや中古の家電ってどう?
家電は使えればいい・特に新しいモデルにはこだわらない・という人は、アウトレット・中古品でそろえるのもおすすめです。家電量販店や通販サイトの「アウトレット・中古家電」で探してみてください。購入する前に、配送料や保証期間などは必ず確認しましょう。
4-4.家電のレンタル
家電のレンタルサービスを利用する方法もあります。レンタルのメリットは、初期費用をおさえられる・引っ越しが手軽などです。
レンタルは、長期間だと購入するより割高になってしまいますが一人暮らしの期間が決まっている場合はお得でしょう。レンタル専門業者から、住宅メーカーのグループ会社・宅配便会社などが運営している業者などいろいろあるので比較検討してみましょう。
5.一人暮らしの家電〜よくある質問〜
一人暮らしの家電に関するよくある質問をご紹介しましょう。
Q.必要最低限の家電をできるだけ安く買いたいのですが。
A.機種や新しさなどにこだわりがなければ、大型家電量販店のアウトレットがおすすめでしょう。現行品ではないものの未使用・店舗の展示品・キャンセルになった開封品なので値段も大幅に安くなっています。すぐに売り切れてしまうため、家電量販店のサイトなどをこまめにチェックしましょう。
Q.一人暮らしに最適な空気清浄機は何を選べばいいですか。
A.部屋の広さにあった製品を選びましょう。また、空気清浄機は、消臭効果が高いもの・花粉やハウスダストに強いもの・空気清浄と加湿効果のあるものに分かれます。自分のニーズにあったものを選びましょう。
Q.料理が苦手な自分に向いている一人用の調理家電はありますか。
A.1〜2人用ホットプレートがおすすめです。鉄板・溝のあるグリル板・たこ焼きプレートなど3WAYで使えるものだと料理のバリエーションも広がります。鉄板焼き・お好み焼き・焼きそば・たこ焼きなどなら、料理が苦手な人でも簡単に作れるでしょう。
Q.家電セットを買うか単品で買うか迷っています。
A.家電セットは1度に家電がそろうので便利ですが必要のない製品が入っていることも多いものです。生活をスタートするにあたって、自分にとって最低限必要な製品は何かを決め、セットがいいか単品がいいかを判断しましょう。
Q.中古家電をリサイクルショップで買うときの注意点を教えてください。
A.リサイクルショップで購入するときは、実際に実物を見て傷や汚れの度合いなどを確認したほうがいいでしょう。また、できるだけ製造年月日が新しい製品のほうがおすすめです。安くて古い製品だと壊れる時期が早いことも多く、買い替えになると処分する手間もお金も必要になります。
まとめ
一人暮らしで必要な家電の種類や選び方、買い方などをご紹介しました。新生活をスタートするにあたり、さまざまな家電をそろえるのは大変ですよね。あわてて必要がないものまで買わないように、自分の生活にとって本当に必要なものは何かを決め、リストアップしてから買うようにしましょう。最初は必要最低限な製品だけ購入して、買おうかどうしようか迷う製品は、生活しながら少しずつそろえるほうが失敗しません。