
除湿機の寿命について知りたい! 平均年数や買い替えのタイミングを解説
5月も後半となり、梅雨入りも近づいてきました。梅雨時になると除湿機をよく使うという人も多いことでしょう。最近の除湿機は単に部屋の湿気を取り除くだけでなく、衣類乾燥機能を備えた製品も増えました。また、「除湿機の調子が悪いので、梅雨の前に買い替えを検討している」という人もいるでしょう。
今回は、除湿機の寿命や買い替えのタイミング、処分方法などを解説します。
この記事を読めば、除湿機を買い替える目安もつけやすくなるでしょう。除湿機の買い替えや処分を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.除湿機の種類や寿命について
はじめに、除湿機の種類や平均的な寿命について解説します。何年くらい使えるのでしょうか?
1-1.除湿機の機能と種類
除湿機とは、文字どおり部屋の減湿に使用する家電です。梅雨時など湿度が高くなりがちな季節には欠かせない、というご家庭も多いでしょう。除湿機には、以下のような種類があります。
- コンプレッサー式:一度除湿機内に空気を取りこみ、冷却して空気中内の湿気を取り除いた後で再び放出する方式
- デシカント式:除湿機内の乾燥剤に空気中の水分を吸着させ、ヒーターの熱によって空気を乾燥させて放出する方式
コンプレッサー方式は、梅雨時の除湿に適した機器です。一方、デシカント式はヒーターを使用するため、夏より冬の除湿に適しているほか、衣類の乾燥にも適しています。今は、両方の方式を持つハイブリッド式除湿機も販売されているので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
1-2.除湿機の寿命はどのくらい?
除湿機の寿命は、5~10年と幅があります。これはあくまでも目安で、5年未満で寿命を迎えることもあれば、10年以上問題なく使えることもあるでしょう。なお、家電は生産が終了しても、修理依頼に備えて一定期間部品を取っておくことが義務づけられており、除湿機の期間は8年間です。ですから、購入して7年以上たった除湿機が故障した場合は買い替えたほうがいいでしょう。
1-3.除湿機の寿命を左右する要因とは?
除湿機の寿命が短くなる要因には、以下のようなものがあります。
- 本体の汚れ:除湿機は空気中の汚れも一緒に本体内に吸い込むため、フィルター等が汚れやすい。定期的な掃除が必要
- 吹出口や吸込口をふさいで使用する:除湿機の吹出口・吸込口付近に洗濯ものなどを置いたまま使用すると、空気のとおりが悪くなって故障しやすくなる。除湿機を使用する場合は吹出口・吸込口をふさがないこと
- 排水をこまめに行わない:除湿機の使用中にたまった水をこまめに排出しないと、故障や水もれの原因となる
1-4.使用頻度も寿命を左右する
除湿機は、使用頻度が高いほど寿命が短くなります。梅雨時や冬季は除湿機を毎日使用するという場合は、5年利用すれば故障する可能性が高くなると考えましょう。
2.除湿機の寿命サインや寿命を延ばす方法
この項では、除湿機の寿命が近いときに現れる症状や寿命を延ばす方法を解説します。
2-1.除湿機の寿命が近くなると現れる症状
除湿機の寿命が近くなると、以下のような症状が出ます
- 除湿の性能が落ちる:デシカント式で出やすい症状
- 異音がする:コンプレッサー式で出やすい症状。異音を放っておくとコンプレッサーが停止して動かなくなる
- エラーが頻発する:種類問わず寿命が近いと出る症状
2-2.除湿機の寿命を延ばす方法
前項でも少しご説明しましたが、除湿機の寿命を延ばすには、以下のような方法を試してみてください。
- フィルターをこまめに掃除する
- 排水はできるなら毎日行う
- フィルターは定期的に交換する
- 吹出口や吸込口付近にものを置かない
2-3.買い替えか修理か
前項で説明したように、除湿機が修理できる期間は限られています。また、除湿機は通常1年間のメーカー保証がついており、購入した店舗によっては、有料で保証期間を延ばすことができるでしょう。ですから、保証期間内~5年までに故障した場合は修理を検討し、それ以上たっている場合は買い替えを検討したほうがおすすめです。
3.除湿機の買い替えや処分方法
この項では、除湿機を買い替えるおすすめのタイミングや、除湿機の処分方法を解説します。
3-1.除湿機を買い替えるタイミング
除湿機は、梅雨時や冬季に需要が高まります。需要が一時的に落ちこむ夏季が、買い替えにはよいタイミングでしょう。また、家電量販店の決算期である3月もおすすめです。除湿機は4月に新製品を出すメーカーが多いので、3月は旧機種が安くなりやすいでしょう。
3-2.除湿機の処分方法
除湿機は、ゴミとして自治体に回収してもらえます。何ゴミにあたるのかは、自治体ごとに異なるので市役所のホームページ等を確認してください。また、家電量販店で新しい除湿機を購入した場合、古い除湿機を引き取ってくれるところもあります。できるだけ早く除湿機を処分したい場合は、古い除湿機を引き取ってもらえる店舗で新しいものを購入しましょう。
3-3.除湿機の処分や買い替えの際の注意点
除湿機を捨てられる日は、限られています。自治体によっては1か月に1度というところもあるでしょう。引っ越しなどで除湿機が不要になったので処分したいという場合は、早めに処分計画を立てることが大切です。また、買い替えの際に家電量販店で回収を希望するときは、直接店舗へ持ち込みましょう。家まで回収を依頼することはできません。
4.除湿機の寿命や買い替え・処分に関するよくある質問
Q.除湿機のほかにも処分したい家電が複数ある場合、どのような処分方法がおすすめですか?
A.不用品回収業者に依頼してみましょう。大型家具・家電などを一度に回収してもらえます。
Q.除湿機はまだ使えるものであっても、10年以上使用したら買い替えがおすすめですか?
A.より省エネで高機能な除湿機が必要な場合は、買い替えましょう。
Q.除湿機をしばらく使わない場合は、どうしたらいいですか?
A.中にたまっている水を捨て、フィルターや本体を掃除してからしまいましょう。直射日光が当たらず温度が一定に保たれている場所がおすすめです。
Q.デシカント式とコンプレッサー式では、どちらが寿命が長いでしょうか?
A.極端な差はありません。
Q.除湿機を選ぶ際、どこに注目すればいいでしょうか?
A.使う頻度・使う部屋の広さ・使う季節などを考えて選びましょう。年間通して使うならばハイブリッド式がおすすめです。
まとめ
今回は除湿機の寿命や買い替えにつて解説しました。除湿機は、いろいろな種類があります。値段だけでなく機能やライフスタイルを考えて選びましょう。また、修理の費用によっては、5年未満で故障した場合でも買い替えたほうがお得、ということもあります。