ハウスダスト対策は布団のダニ退治がカギ! 正しい3ステップはコレ

ハウスダストには、ダニやカビなどアレルゲンとなる物質が含まれています。特に布団はダニが発生しやすい場所です。放っておくとアレルギーを引き起こすなどのトラブルになりかねません。しかし、ダニは繁殖力と生命力が強いため、除去するのに苦労している人も多いことでしょう。そこで、この記事では、効果的なハウスダスト対策となる布団のダニを減らす方法を中心に解説します。

  1. 布団や寝具はハウスダストの発生源
  2. ハウスダスト対策に適した布団・寝具の選び方
  3. 布団のハウスダスト対策
  4. そのほかのハウスダスト対策
  5. 布団のハウスダスト対策に関するよくある質問

この記事を読むことで、ダニ対策のための布団の選び方や布団のダニを駆除する正しい方法がわかります。ハウスダスト対策として、ぜひお役立てください。

1.布団や寝具はハウスダストの発生源

ハウスダストとは目に見えない小さなチリで、ダニやダニの死がい・ヒトやペットのフケ・花粉・カビなどが混ざったものです。その中にはアレルギーを起こすアレルゲンが含まれています。特に問題となるのがダニの死がいやフンです。ここでは、布団におけるハウスダスト対策について説明します。

1-1.布団はダニの温床になる

ダニは温度25℃・湿度70%前後の環境でよく繁殖します。布団は、人肌で温められ汗で湿度も高く、この条件を満たす絶好の繁殖場所です。さらにフケや皮脂などダニのエサになるものも豊富なため、ダニにとってはパラダイスと言えるでしょう。
布団に発生したダニは2~3か月で寿命を迎え、大量の死がいやフンを生み出します。これらは目に見えないハウスダストとして空気中にもまん延するのです。

1-2.ハウスダスト対策の必要性

ダニは温度と湿度が高くなる梅雨時から増え始めます。1匹のダニは一生の間に80個の卵を産み増えていくのです。ハウスダスト1gの中にはダニが2000匹いるというデータもあります。さらに、細かくなった死がいやフンもアレルゲンとなるため、ダニが死滅する秋以降も気を抜くことはできません。
こうしたハウスダストを吸い込むことでぜんそくやアトピーの症状を引き起こす恐れがあります。布団は、1日のうちで長い時間を過ごす場所でもあるため、布団へのダニ対策が大変重要です。

2.ハウスダスト対策に適した布団・寝具の選び方

ハウスダスト対策からみた、ダニを増やさない布団の選び方を紹介します。

2-1.素材で選ぶなら化学繊維の布団

ハウスダスト対策として、一番のおすすめは化学繊維の布団です。化学繊維は湿度が少なくダニが好む環境になりにくいのが特徴と言えます。頻繁に丸洗いできるので清潔に保つこともできるでしょう。次におすすめなのが羽毛布団です。羽が飛び出さないように側生地が高密度で織られているため、ダニが出入りしにくいのが利点と言えます。
あまりおすすめできないのが木綿の布団です。木綿は湿度が高くダニが繁殖しやすくなります。最も適してないのが羊毛布団です。動物性のニオイでダニが寄ってきやすく、丸洗いしにくいのでハウスダスト対策としてはおすすめできません。

2-2.防ダニ加工のシーツ

ダニを寄せつけない加工をしたシーツで布団を覆う方法もあります。大別すると、薬剤を使用したものと、布地の織り方を工夫したものです。
薬剤を使用したものはダニを寄せつけない薬剤により加工されています。これは、洗濯により効果が落ちてくるので完璧な対策とは言えません。一方、高密度織り生地のものは、繊維を隙間なく織り上げることで布団へのダニの侵入を防ぐものです。洗濯しても効果は変わらないのが利点といえます。ただし、布を傷つけないように取り扱いには注意が必要です。

3.布団のハウスダスト対策

布団のハウスダスト対策で大切なのは、ダニやアレルゲンの数を減らすことです。「生きているダニ」と「死がいやフン」では対策が違うため、それぞれに分けて3ステップで説明します。

3-1.ステップ1:生きているダニを退治する

一般的に言われている「布団の天日干し」や「掃除機」「洗濯」などでは生きているダニを駆除することはできません。ダニの数を減らすためには、まず生きているダニを退治することから始めましょう。

3-1-1.ダニは50℃以上の高温で退治できる

ダニは50℃で20~30分、60℃以上なら一瞬で死に至ります。この特性を利用すれば、家庭でもダニ退治が可能です。

  • 布団乾燥機で退治:掛け布団と敷き布団の間に温風が出るダクトを入れて乾燥させる。掛け布団と敷き布団の両方を同時に対策できるので便利。一度の使用では退治しきれないので、朝晩2回、3日間連続で使うのがコツ
  • スチームアイロンで退治:スチームの温度は100℃になるので、一瞬で退治できる。布団全体にアイロンがけをするのは大変なので、枕周辺だけでも効果的。スチームをかけるときにはあて布をして、アイロン後は天日に干してしっかりと乾燥させる
  • 衣類乾燥機で退治:タオルケットやシーツは、家庭用衣類乾燥機(乾燥機能付き洗濯機)で洗濯し、乾燥機までかける
  • コインランドリーで退治:自宅に乾燥機がない場合にはコインランドリーを利用すると便利。布団用の大型洗濯乾燥機が設置されている店を利用すること
  • 車の中で退治:夏季には、炎天下の車中は50℃以上の高温になる。締め切った社内に2時間程度放置してひっくり返すとよい。布団を大きな袋に入れておけば車内にアレルゲンが飛び散るのを防げる

3-1-2.繊維の傷みに注意

高温でダニを退治する場合、布団の素材が高温に対応できるか確認しましょう。シルクやウールなど、動物性の素材は劣化が激しいので特に注意が必要です。

3-2.ステップ2:ダニの死がいやフンを除去する

高温でダニ退治をした後は、掃除機をかけて死がいを駆除します。1m2につき20秒を目安に、ゆっくりと掃除機をかけましょう。特に枕を置く側は丁寧に掃除機をかけてください。
掃除機をかけるときに同時に空気清浄機もかけると効果的です。掃除機をかけると排気からアレルゲンがまき散らされる可能性があります。空気清浄機をかけることで、空気中のハウスダストを除去しましょう。

3-3.ステップ3:ダニの繁殖を予防する

ダニを除去できたら、再び大量発生しないように予防をしましょう。2-2で紹介した防ダニ加工のシーツを使うと効果的です。湿気をコントロールすることも大切になります。以下の項目を習慣づけるとよいでしょう。

  • 布団を敷きっぱなしにしない
  • 布団は1週間に1回は天日に干して掃除機をかける
  • 起床後は、布団をめくって1~2時間湿気をとばしてから押し入れにしまう
  • ベッドの場合、ベッドパッドを週に1回は洗濯する

上記の習慣に加え、高温ダニ退治を3か月に1回程度組み込めば、布団のハウスダスト対策は完璧でしょう。

4.そのほかのハウスダスト対策

ハウスダストを減らすには、布団の対策だけでは足りません。他にはどんな対策ができるか紹介します。

4-1.湿気対策

寝室の換気を毎日行うことで部屋に湿気がこもらないようにしましょう。また、カーペット・マットレスなど布製品をいくつも重ねて使用していると、通気性が悪く湿気がこもりやすくなります。なるべく重なりを避け、風通しをよくしましょう。

4-2.布団以外の掃除

布団だけでなく、布団が触れる場所も丁寧に掃除をします。畳や床・ベッド・押し入れなど、ホコリがたまらないように掃除機をかけたり拭き掃除をしたりしましょう。拭き掃除のときは固く絞った雑巾で拭いた後、湿気を飛ばしておくことが大切です。

4-3.繊維製品を減らす

ハウスダストの発生を減らすには、繊維製品をなるべく置かないほうがいいでしょう。なぜなら、布製品はダニの住みかになるからです。カーテンをブラインドに替える、ソファを革張りにするなど、布製品を減らす工夫をしてみましょう。カーペット・ラグ・クッションなども極力避けるか、洗濯できるものに替えることをおすすめします。

5.布団のハウスダスト対策に関するよくある質問

布団のダニ対策・ハウスダスト対策に関するよくある質問をまとめました。

Q.掃除機で吸ってもダニは吸い取れないのですか?
A.生きているダニは繊維にしがみついているため、掃除機で吸い取ることはできません。ダニの死がいやフンなどのハウスダストは吸い取ることができます。

Q.ダニは洗濯しても生きているって本当ですか?
A.ダニは酸素が少ない場所でも生きられます。水洗いだけでは死ぬことはなく、繊維にしがみついるため洗い流すこともできません。

Q.高温でダニ退治をするのは、どのくらいのサイクルでやればいいでしょうか?
A.高温多湿となる夏場は3か月に1度できれば完璧です。冬場は4か月に1度くらいでもいいでしょう。ダニ退治の後には、掃除機でアレルゲンを除去するのを忘れないでください。

Q.布団を干すときに気をつけることはありますか?
A.布団をパンパンと叩くのはやめましょう。叩くとダニの死がいやフンがさらに細かくなって周囲にも飛び散ってしまいます。

Q.掃除機に布団用のヘッドがありません。普通のヘッドだと生地が吸い付いてしまうのですが。
A.普通のヘッドにストッキングをかぶせて使用することで代用できます。

まとめ

ハウスダストは完全になくすことはできません。この記事で紹介したように、ダニを熱で退治してから除去する手順を参考に、まずはダニの数を減らすことから取り組んでみてください。1年を通してダニ対策をすることでダニの大量発生を防ぐことができ、アレルギーの悩みも解消するでしょう。