ゴミ屋敷の遺品整理を行いたい! 自分でできる? 業者に依頼する方法は?

近年、ゴミが敷地内にあふれている、ゴミ屋敷の存在に悩む人が増えています。近隣の家がゴミ屋敷になるのも大変ですが、親や兄弟がゴミ屋敷を作ってしまった場合は、さらに大変です。特に、ゴミ屋敷を作った本人が片づけないままに亡くなってしまえば、遺族が片づけなければなりません。
そこで、今回はゴミ屋敷の遺品整理方法を解説します。

  1. ゴミ屋敷で遺品整理を行う大変さ
  2. ゴミ屋敷の遺品整理を家族で行う場合
  3. ゴミ屋敷の遺品整理を業者に依頼する方法
  4. ゴミ屋敷の遺品整理に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、ゴミ屋敷の片づけ方からプロに依頼する方法まで、よく分かるでしょう。家族がゴミ屋敷を作ってしまい、悩んでいるという人や、遺品整理を業者に依頼したいと思っている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.ゴミ屋敷で遺品整理を行う大変さ

はじめに、ゴミ屋敷の定義やゴミ屋敷で遺品整理を行う大変さについて解説します。

1-1.ゴミ屋敷の定義

ゴミ屋敷とは、生活に支障が出るほど屋内および敷地内にものがあふれている状態のことです。ゴミ屋敷ができる理由はさまざまですが、中には自分からゴミを拾ってくる人もいます。また、ゴミ屋敷というと一戸建てを想像しがちですが、マンションのゴミ屋敷も増加中です。ただし、マンションの場合は隣家との距離が近い分、害虫や臭いといった弊害が、比較的早い段階で気づかれることもあるでしょう。

1-2.ゴミ屋敷の弊害

前述したように、ゴミ屋敷ができると臭いや害虫・害獣が近隣の家にまで被害を与えます。ゴミが敷地外まで飛び出すと、交通の障害になることもあるでしょう。また、ゴミ屋敷が不法投棄の現場になることも珍しくなく、放火の標的になることもあります。さらに、家自体もゴミによって傷んでしまうでしょう。賃貸物件の場合は立ち退きを迫られたうえ、多大な修繕費を請求されることもあります。

1-3.ゴミ屋敷と遺品整理について

ゴミ屋敷を作ってしまう人は、性別や年代は関係ありません。高齢者がゴミ屋敷を作ってしまうことも、珍しくないでしょう。特に、家族がいない、家族と疎遠になっている高齢者はゴミが敷地外にあふれそうになっても、近隣住民では対処できないということもあります。そのまま高齢者が亡くなってしまえば、遺族がゴミ屋敷を片づけなくてはなりません。また、若い年代でもゴミ屋敷に暮らしていれば、健康に悪影響が出て健康を害することもあります。

1-4.ゴミ屋敷における遺品整理の大変さ

住宅がゴミ屋敷になってしまった場合、ゴミの量は4tトラック複数台分になることも珍しくありません。特に、敷地が広い家の場合は、敷地いっぱいゴミが散乱していることもあるでしょう。また、一口にゴミといっても、その種類はさまざまです。自治体が回収できないゴミが、多数含まれていることもあります。さらに、ゴミの中から現金をはじめとする貴重品を見つけ出さなければなりません。賃貸住宅の場合は、片づけを行える時間も限られています。そのため、遺族だけでは手に負えないケースも多いでしょう。

2.ゴミ屋敷の遺品整理を家族で行う場合

この項では、ゴミ屋敷の遺品整理を家族で行う場合の方法を解説します。

2-1.家族で片づけられるゴミ屋敷の限度

家族で片づけられるゴミ屋敷は、以下のようなものです。

  • 2LDK以内のゴミ屋敷
  • ゴミの体積量が膝までで、故人は家の中で日常生活を送れていた
  • ゴミのほとんどが紙ゴミやプラスチック類で、自治体が回収できないものが少ない
  • 5人以上の人手を集められる
  • 時間が十分にある

ゴミ屋敷は、1人ではまず片づけられません。時間はあっても1人で片づけなければならないという場合は、業者に相談しましょう。

2-2.ゴミ屋敷で遺品整理を行うために必要なもの

ゴミ屋敷で遺品整理を行うには、以下のようなものが必要になります。

  • 大量のゴミ袋(45Lを200~300枚)
  • ゴム手袋と軍手
  • マスク
  • ワゴンタイプの自動車
  • 長靴
  • 貴重品入れ

なお、服装は長袖長ズボンで行いましょう。ゴミ屋敷は不潔です。また、頭には手ぬぐいや帽子をかぶりましょう。自治体によっては、自分でゴミを処分場に持ち込むこともできます。ゴミ屋敷の片づけでは、ゴミの処分方法も頭の痛い問題です。地域のゴミ捨て場に捨てきれる量ではないので、可能ならば自分で処分場に持ち込みましょう。事前予約をしていけば、スムーズに捨てられます。

2-3.ゴミ屋敷の片づけ方

ゴミ屋敷の片づけ方は、それほど複雑ではありません。とにかくゴミを分別し、ゴミ袋に詰めて捨てるだけです。貴重品は、現金・有価証券・土地の権利書などだけに絞りましょう。家具や家電などは、ゴミ屋敷にある時点で臭いがついたり汚れたりして使いものにならなくなっている可能性があります。写真など思い出の品がある場合は、それだけ取っておきましょう。
また、ゴミ袋がある程度あつまったら、車につめてピストン輸送で処分場に運んでください。中型免許、大型免許を持っている人がいる場合、トラックをレンタルしてもいいでしょう。

2-4.注意点など

ゴミ屋敷を掃除する前に、自治体では回収できないものを確認しておきましょう。家電リサイクル法の対象家電(テレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコン)やデスクトップパソコンは、どこの自治体でもゴミとして回収はできません。家電リサイクル法の対象家電は家電量販店に、パソコンは製造メーカーに引き取ってもらうことが基本です。
また、片づける人では集められたけれど、処分場へ運んでくれる人がいないという場合は、運搬だけを便利屋に頼む方法もあります。
なお、1人暮らしの高齢者が家の中で亡くなり、その痕跡がふとんや衣類に残っているという場合は、感染の恐れがあるため個人では処分できません。専門業者に処分を依頼しましょう。

3.ゴミ屋敷の遺品整理を業者に依頼する方法

この項では、業者に依頼してゴミ屋敷で遺品整理を行う方法を紹介します。

3-1.ゴミ屋敷の遺品整理を行ってくれる業者とは?

ゴミ屋敷の整理や片づけを行ってくれる業者には、清掃業者や不用品回収業者があります。インターネットを検索すれば、ゴミ屋敷の遺品整理を引き受けますという業者がたくさんヒットするでしょう。業者によってサービスの内容が異なるので、まずは業者のサイトを確認したり、電話で依頼できるかどうか尋ねたりしてみましょう。

3-2.業者に依頼するメリット

業者にゴミ屋敷の遺品整理を依頼するメリットには、以下のようなものがあります。

  • ゴミ屋敷が短時間で片づく
  • 自治体ではゴミとして回収しきれないものでも、回収してもらえる
  • 1人暮らしの高齢者が家で亡くなっていた場合、痕跡の残ったものを片づけてもらえる(特殊清掃を請負っている業者に限る)

特に、一軒家で敷地いっぱいゴミが散乱しているという場合は、業者でなければ片づけられないケースも多いでしょう。

3-3.料金相場

ゴミ屋敷で遺品整理を行ってもらう料金は家の広さやゴミの量によって異なり、大量のゴミを片づけてもらえば、それだけお金がかかります。まずは見積書を作成してもらいましょう。優良な業者ならば、時間をかけてしっかりとした見積書を作成してもらえます。必要ならば、複数の業者に見積もりを依頼し、料金を比べてみてください。

3-4.注意点

ゴミ屋敷を片づける料金は、まだ相場が不透明です。しかし、よほど大量のゴミがあったり、危険なものをたくさん片づけてもらったりしない限り、100万円以上かかるケースはまれでしょう。法外な値段を提示されたら、別の業者にも見積もりを依頼しましょう。見積もりを作成してもらっただけでは、依頼したことにはなりません。また、口コミサイトも参考になります。

4.ゴミ屋敷の遺品整理に関するよくある質問

Q.ゴミ屋敷は、相続を放棄したら片づけずに済みますか?
A.はい。しかし、賃貸住宅の場合は大家さんや管理会社から、「部屋だけでも片づけてください」と申し出られることもあります。

Q.ゴミ屋敷と散らかった部屋の違いはなんでしょうか?
A.ゴミ屋敷の場合は、生活していくのが難しいほど家の中や敷地内にゴミがたまっている状態です。ひどくなると、部屋がゴミで埋まり、使えない状態になることもあるでしょう。

Q.ゴミ屋敷は、行政が強制的に撤去することはできますか?
A.一部の自治体では、強制的にゴミ屋敷を撤去し、その費用を持ち主に請求する条例を実施中です。しかし、まだ実施している自治体は少なく、ゴミ屋敷は社会問題化しています。

Q.ゴミ屋敷を自分で片づける場合、どのくらいの時間が必要でしょうか?
A.5人以上の手があるならば、2,3日で片づきますが、1人ではかなりの時間がかかります。

Q.ゴミ屋敷の片づけを業者に依頼した場合、立ちあいをせずに片づけをしてもらうことはできるでしょうか?
A.ゴミ屋敷が依頼者の自宅から遠くにある場合、ウェブカメラなどで作業状況を診てもらうことで、立ち会いの代わりにできる業者もあります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は、ゴミ屋敷で遺品整理をする方法について解説しました。ゴミ屋敷は、もはや人ごとではありません。家族がゴミ屋敷を作ってしまったという場合は、慌てずに自分で片づけられそうなのか、業者に依頼したほうがいいのかを確認しましょう。自分で片づけられそうな場合も、無理をしてはいけません。また、ゴミの運搬や大型家具や家電だけの回収を依頼することもできます。