
遺品で売れるものは何? 一番高く売る方法と注意点を詳しく解説!
「遺品でも売れるものがあると聞いたけど、具体的にどんなものだろう」「遺品をなるべく高く売るための方法を知りたい」とお考えではありませんか? 遺品の中には、まだ十分に使えるものや金銭価値が高いものが含まれていることがあります。遺品とはいえ、廃棄処分してしまうのはもったいないですし、売れるならなるべく高く売りたいですよね。しかし、どんな遺品が売れるものなのか、どんな方法で売れるのかなどよく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、遺品で売れるものについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、遺品でどんなものが売れるかなどがよく分かります。遺品を売りたい人は、記事を読んでみてください。
1.遺品で売れるものは?
最初に、遺品で売れるものにはどんなものがあるか見ていきましょう。
1-1.貴金属類
遺品で売れるものといえば、貴金属類が第一に挙げられるでしょう。金・プラチナなどの貴金属やダイヤモンドなどの宝石類は特に金銭価値が高く、多くの業者が買取を強化しています。壊れてしまったアクセサリーや金歯なども、問題なく買取してもらえるので査定に出してみるとよいでしょう。なお、ダイヤモンドなどの宝石類は、鑑定書や箱・保存袋などがあると正確な査定につながります。
1-2.家電
家電も、遺品で売れるものといえます。特に、有名メーカー品で製造後3年以内の家電は高く売れる可能性があるでしょう。たとえば、大型テレビやドラム型洗濯機、高性能なエアコン・冷蔵庫といった家電は、業者が買取を強化しています。ただし、不具合や故障がなく、主要付属品が欠品していない、目立つ汚れや傷・破損がないなどの条件を満たしていることが必要です。
1-3.家具
遺品で売れるものとして、家具も挙げられます。特に、有名ブランド品や高品質な素材を使用している家具は、高額査定が期待できるでしょう。中でも、応接セットやダイニングセットなどのセット家具も、中古市場で根強い人気があります。また、リモートワークの普及により、ワーキングデスクやワーキングチェアの需要も急増しており、高く買取してもらえることでしょう。
1-4.有名ブランド品
有名ブランド品も、遺品で高く売れるものの一つです。特に、元値が高価なブランド品は、査定金額も高く付くことでしょう。また、限定生産品も、思わぬ高額査定が出る可能性があります。デザインによっては、流行遅れなどの理由で査定金額が低くなることがあるものの、定番デザイン・定番アイテムは安定した需要があり、相場が変動しづらいのが特徴です。
1-5.着物
着物も、遺品で高く売れるものといえます。特に、以下のような着物は、1着数十万円以上の査定金額が付くこともあるでしょう。
- 大島紬(つむぎ)
- 京友禅
- 加賀友禅
- 有名作家の作品
- 有名デザイナーズブランド品
そのほかでも、状態のよい絹製の着物なら、査定金額が付く可能性があります。反対に日常着として着られる綿・ポリエステルなどの素材になると、買取不可となることもあるでしょう。
1-6.骨とう品
遺品で高く売れるものとして、骨とう品も挙げられます。特に、故人が趣味で集めていた場合は、思わぬ高額査定が付くものが含まれていることもあるでしょう。中でも、有名作家の掛け軸や日本画、有名産地の茶器・陶磁器などは、高く売れる傾向があります。また、刀剣や鎧兜(よろいかぶと)なども同様にマニアからの人気が高いため、状態のよいものは想定以上の査定金額が出ることもあるでしょう。
1-7.趣味のコレクション
趣味のコレクションも、遺品で売れるものの一つです。遺族には価値がよく分からないものでも、マニアにとっては喉から手が出るほど欲しいものであることがあります。代表的なコレクションは、切手・古銭・フィギュア・レコード・ミリタリーグッズ・ミニカー・ミニチュアグッズ・トレーディングカードなどです。このほかにも、さまざまな分野に想像以上のコレクターが存在しているため、思わぬものが高く売れることもあるでしょう。
1-8.そのほかにも売れるものがある
遺品で売れるものには、そのほかにも以下のようなものがあります。いずれも、中古品として再販するのに問題ない状態であることが条件です。
- スポーツ用品
- 贈答用のタオルセットや食器セット
- 美容器具
- 盆栽
- 書籍・CD・DVD
- 洋酒
- 香水
まずは、自己判断せず、売れるものかどうか業者に相談してみるとよいでしょう。
2.遺品を買取してもらう方法は?
遺品を買取してもらう方法を、詳しくご紹介します。
2-1.中古品買取専門業者に売る
遺品は、中古品買取専門業者に売ることが可能です。中古品買取専門業者では、再販目的で遺品を買取しています。買取を希望するときは、業者の査定を受けてください。提示金額に納得できる場合は、正式に買取を依頼しましょう。なお、中古品買取専門業者には業者ごとに得意分野と不得意分野があり、査定金額に大きな差が出ることがあるので注意してください。なお、買取専門なので、買取不可になった場合は引取処分も依頼できません。
2-2.リサイクルショップに売る
遺品は、リサイクルショップでも買取してもらえます。買取を希望するときは、リサイクルショップの店頭に持ち込むなどの方法で、査定を依頼しましょう。提示金額に納得できる場合は、そのまま遺品を引き渡して代金を受け取ってください。リサイクルショップでは、幅広い種類の遺品を買取してもらえます。また、店頭持ち込みの場合は、その場で査定から代金受け取りまで済むのもメリットです。ただし、リサイクルショップも買取が主体になるため、買取不可になった場合は引取処分も依頼できないことがあります。
2-3.遺品整理業者に買取してもらう
遺品は、遺品整理業者に買取してもらうことが可能です。遺品整理と同時に依頼すれば、手間や時間が大幅に節約できます。また、遺品の引取処分も同時に依頼できて便利です。さらに、都合のよい日時と場所で回収してもらえるため、自分で運ぶ必要がありません。なお、当遺品整理ファンデックスでも、遺品の買取を数多くお受けしてご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
2-4.ネットオークションやフリマアプリに出品する
ネットオークションやフリマアプリに出品し、遺品を売ることも可能です。実際に、多くの遺品が出品され、盛んに取り引きされています。早期かつ高額落札を狙うなら、汚れなどをきちんとクリーニングし、遺品の特徴が分かる写真を何枚か添えて出品しましょう。また、傷や汚れなどの欠点も隠さずに伝えることも大切です。すると、すべてを承知して入札してもらえるため、トラブルの予防になります。なお、売りたい遺品がたくさんある場合は、出品手続きなどが大変、なかなか落札されないことがあるなどの点から、ある程度余裕を持って売ることができる場合におすすめです。
3.遺品を高く売るポイント
遺品を高く売るポイントについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.汚れをキレイにクリーニングする
遺品を高く売るには、汚れをキレイにクリーニングしておくことが大切です。キレイにクリーニングすることで、業者がクリーニングする手間が省け、印象がよくなることから査定金額のアップにつながります。業者によっては、クリーニングの有無によって、査定金額に10~20%程度の差が付くこともあるので、軽く見てはいけません。
3-2.購入時の付属品をそろえておく
購入時の付属品をそろえておくと、査定金額がアップします。予備パーツや使用説明書・外箱など、できるだけそろえておきましょう。付属品の数が多く、状態がよいほど、高額査定が期待できます。反対に、主要付属品の欠品は、大幅な減額査定の対象となるので注意してください。
3-3.なるべく早く売る
遺品は、なるべく早く売ることも高く売るためのコツです。遺品も、経年などの理由により徐々に劣化していきます。そのため、なるべく早く売るほうが査定を有利に進められるのです。特に、家電など、どんどん新製品が発売されるものは、売るタイミングが遅れると、査定金額が大幅に下がることがあるので注意しましょう。
3-4.数量をまとめて売る
数量をまとめて売ることも、遺品を高く売るためのポイントです。数量をまとめて売ることで、それぞれ依頼するより業者が査定する手間が省けることから、査定金額のアップにつながります。業者によっては、数量をまとめて売ったほうが10~20%程度上乗せ査定になることもあるので、確認してみてください。
3-5.遺品の買取を強化している業者に売る
遺品を高く売りたいなら、遺品の買取を強化している業者に売りましょう。遺品の買取実績が豊富な業者なら、遺品の価値をきちんと見極め、中古市場での需要を踏まえて的確な査定金額を提示してくれます。また、売却後の再販ルートも確立しているため、遺品をきちんと有効活用してもらえて安心です。
4.遺品を売るときの注意点
遺品を売るときには、いくつか注意点があります。
4-1.相続手続きが終わってから売る
相続が発生する場合は、相続手続きが終わってから遺品を売りましょう。相続手続きが完了するまで、すべての遺品は相続人で共有している扱いになるからです。そのため、勝手に売ってしまうとトラブルの原因になります。たとえ故人から生前に贈与することを口頭などで約束されていたとしても、勝手に売らないほうがベターです。
4-2.遺品であることを告知する
遺品を売るとき、方法によっては遺品であることを告知する必要があります。たとえば、ネットオークションやフリマアプリに出品する場合などです。ネットオークションやフリマアプリは個人間取り引きであり、中には遺品であることを気にする人もいるでしょう。きちんと告知しない場合、遺品であることが判明すると、クレームの原因になったり取り引きが中止になったりすることがあります。
4-3.個人情報の流出に気を付ける
遺品を売るときは、個人情報の流出にも注意しましょう。たとえば、パソコンやタブレットなどのデジタル家電には、故人が作成した文書や画像・動画などが記録されているはずです。また、クレジットカード情報やネットバンキングの口座情報、個人的に契約している課金サービスなどの情報も記録されていることでしょう。こうした個人情報が流出し、悪意のある第三者の手に渡ってしまえば、悪用されて思わぬ不利益を受けることがあります。デジタル家電などを処分する場合は特に注意し、内部データを確実に消去してから処分してください。
4-4.悪質業者の手口に注意する
遺品を売るときは、悪質業者の手口に注意してください。万が一契約してしまうと、高確率でトラブルに巻き込まれるので注意しましょう。たとえば、以下のようなポイントが当てはまる業者は、悪質業者の可能性が高いので、絶対に契約してはいけません。
- 突然訪問してきたり勧誘電話をしつこくかけてきたりする
- 何かと理由を付けて家に上がりたがる
- キッパリ断っているのに長時間居座る
- 不当に安い価格で買取しようとする
- 買取依頼をしていないものまで強引に買取しようとする
- 強い言葉や態度で契約を取ろうとする
- スタッフの言葉遣いや態度が悪い
- 顧客からの評判が悪い
- 身分証や社員証の提示を渋る
5.遺品で売れるものに関するよくある質問
最後に、遺品で売れるものに関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.遺品で売れないものは相続の対象にならない?
A.はい。金銭価値が低い遺品は、資産価値がないと見なされるため、基本的には相続の対象になりません。
Q.査定してもらった後でも買取依頼を断ることはできる?
A.可能です。査定を依頼しても、必ず正式に買取を依頼する義務はありません。査定金額が不当に低い、スタッフの対応が悪いなど、何らかの不満がある業者とは契約しなくて大丈夫です。
Q.遺品を売るのは故人に失礼なのでは?
A.失礼ではありません。遺品を売ることで遺族の利益になり、新たな持ち主に再利用してもらえる点で、供養になるといえるからです。ただし、故人が遺言などで、売らずに保管し続けてほしいとしている場合を除きます。
Q.高く売れるものと聞いた遺品でも業者から買取できないと言われたのですが?
A.一般的には高く売れるものであっても、状態によっては買取不可になることもあります。たとえば、汚れや傷・破損・ひどい臭いがあるものや、主要付属品が欠品している家電・家具などです。また、中古市場での需要が一時的に供給過多となり、買取を断られることもあります。
Q.遺品が売れるのは故人が亡くなってからいつまで?
A.特に期限はありません。中には、数年程度手元に置いておき、気持ちが落ち付いてから買取に出す人もいます。ただし、故人が亡くなってから時間がたって買取に出す場合は、経年変化による劣化が進んでいると考えられるため、買取金額が低くなることもあるでしょう。
まとめ
今回は、遺品で売れるものについて詳しく解説しました。遺品の中には、まだ十分に使えたり金銭価値が高かったりなどの理由で、売れるものが含まれていることがあります。まずは、この記事を参考にして売れるものがあるか確認してみるとよいでしょう。なお、遺品を売る方法の中で一番おすすめなのは、信頼できる遺品整理業者に依頼する方法です。遺品整理業者では、遺品整理全般を取り扱っているため、遺品の買取だけでなく引取処分も依頼できます。この記事を参考に、信頼できる遺品整理業者によく相談してみるとよいでしょう。