工作機械の買取を検討中の人! 買取や業者選び5つのポイント

日常生活に必要なさまざまな製品を生み出すために不可欠なのが工作機械です。工作機械は幅広い種類がありそれぞれに異なる能力を持っています。けれども、時代の流れによって最新機種に買い替えなければならないこともあるのです。そんなとき、不要になった工作機械はどのように処分すればいいのでしょうか。そこで、工作機械の買取や買取業者に関しての基礎知識をご紹介しましょう。

  1. 工作機械について
  2. 工作機械の買取について
  3. 工作機械で人気の高いものとは
  4. 工作機械の買取業者について
  5. 工作機械について〜よくある質問〜

この記事を読むことで、不要になった工作機械の買取方法などがおわかりいただけるでしょう。ぜひお役立てください。


1.工作機械について

不要になった工作機械を売却したいけれども、買取は可能なのか、どれくらいの金額で売れるのかなど、いろいろな疑問や不安がありますよね。そこで、まずは工作機械についての基礎知識を学びましょう。知っておくと、買取に出すときに役に立つでしょう。

1-1.工作機械とはどのようなものなのか

「工作機械」とは、簡単に表現すると「さまざまな機械や部品を作るもの」で、すべてのものづくりと私たちの生活を支えている機械のことです。一般社団法人・日本工作機械工業会によると、工作機械の使途は「機械部品を必要とする形状・精度に効率よく加工すること」と定義しています。工作機械は、加工時の失敗がなく均一な品質の製品を作ることができるのが特徴です。また、複数の加工工程を集約できるので時間を大幅に短縮できます。作業者1人で複数の工作機械を使い、同時に生産を行えるのもメリットです。

1-2.工作機械の重要性

私たちが日常的に使用しているパソコン・スマートフォン・生活家電などから車や電車、飛行機にいたるまで、金属を素材として使用する製品は、数えきれないほど世の中に存在しています。これらの製品を構成するパーツは、工作機械によって生み出されるのです。また、工作機械は金属だけではなくガラスやセラミックなどを加工するものもあります。

工作機械は、「社会生活で必要不可欠な機械を作る機械」なので「マザーマシン(母なる機械)」とも呼ばれているのです。工作機械そのものの性能や品質の高さは、生み出す製品の競争力を大きく左右します。さらには、製品を製造販売している企業はもちろんのこと、国の工業力にも大きな影響を及ぼすのです。工作機械とは、社会生活において重要な役割を担っているものだといえるでしょう。

1-3.工作機械の定義

工作機械は、広義の定義では以下の作業で金属や木材ほかの材料を「有用な形」にする機械とされています。

  • 切削(せっさく):金属を切り削る
  • 研削(けんさく):と石などで削り表面をなめらかにする
  • せん断:物体をはさみで切るように断つ
  • 鋳造(ちゅうぞう):金属を熱で溶かして「鋳型(いがた)」に流し込み、器物を作る
  • 圧延(あつえん):ローラーの間に金属を通し板や棒などの部品に加工する

1-4.工作機械の種類

ひとくちに工作機械といっても数多くの種類があります。主な機種は以下のものです。

  • 旋盤(せんばん):工作機械の中でも代表的な機種で、円筒や円盤状の工作物を回転しながら加工する
  • ボール盤:ドリル工具を回転しながら穴開け加工をする
  • 中ぐり盤:開いた穴の内面をより精度が高く所定の大きさになるよう「中ぐり加工」する
  • フライス盤:フライス工具を回転して平面・平面・溝・曲面を加工する
  • 研磨盤:「と石車」を用いて切削(せっさく)する
  • 歯切り盤:ボブカッタなどの工具で「歯切り作業」をする
  • マシニングセンタ:中ぐり・フライス削り・穴開けなどさまざまな加工を連続で行えるNC工作機械(※1)
  • ターニングセンタ:旋盤を複合化したNC工作機械。最近では「(旋盤形)複合加工機」と呼ばれる「旋回しながら加工できる回転工具主軸を備えている機械」の普及が進んでいる
  • 放電加工機:放電エネルギーを使って加工する機械や、レーザーエネルギーを利用して切断や穴あけをするレーザー加工機械、超音波加工機などがある

※1:NC工作機械:コンピューターの数値制御で自動運転を行う工作機械

2.工作機械の買取について

不要になった工作機械は、業者に買取を依頼すれば再度有効活用できます。買取の仕組みやメリット、買取可能な製品などをご説明しましょう。

2-1.買取の仕組み

ここ数年、個人でも企業でも、不要なものを簡単にゴミとして廃棄処分にせず買取に出す傾向が強くなっています。工作機械も同様で、新しい製品に入れ替えたい、不要なものを処分したいなど、さまざまな理由で工作機械の買取を望む人は多いのです。

専門業者が買取をした工作機械は、メンテナンスをほどこして再販売をします。特に、精度の優れた日本の工作機械は海外で評判が高いので積極的な買取を行っている業者も多いのです。

2-2.買取のメリット

工作機械の買取は、買取に出す側と買取をする側の両方にメリットがあります。工場経営者など、買取を依頼する側としては不要な機械を現金化することができ、自分で廃棄処分をする手間も料金も必要ありません。また、処分すれば工場のスペースをより有効活用できます。

買取業者にすれば、買取後に再販売して利益を上げられるのがメリットです。さらに、不要な機械をメンテナンスすることで再活用できれば、ゴミを減らすことになるので環境にも優しいといえるでしょう。

2-3.買取できるもの、できないもの

工作機械の買取は、基本的に機械専門の買取業者でないと買取はしていません。また、買取できるもの・できないものの条件は業者によっても異なります。故障していても修理が可能であれば買取する業者もあるので事前に自分が処分したい工作機械が買取可能かどうかを問い合わせしてください。

2-4.高額査定のポイント

高額査定のポイントは、どのようなところにあるのでしょうか。

  • 手入れが行き届いている
  • 取り扱い説明書やパラメーターが完備
  • 複数台ある
  • 工具、付属品、ツールなどがそろっている
  • 人気の機種や人気ブランドの機械

3.工作機械で人気の高いものとは

工作機械で人気があるものとは、どのようなものなのでしょうか。

3-1.人気の機械とは

海外では、門型マシニングセンタ・5面加工機・フロア型横中ぐり盤が人気です。また、汎用工作機械、ネジ・バネ機械なども需要の高い機械になります。

3-2.人気のメーカーとは

ファナック・マキタ・安川電機・アマダ・森精機製作所・オークマ・ヤマザキマザックなどの工作機械は人気があります。また、買取業者によって高額買取対象にしているメーカーや機種などは異なるので、複数社に問い合わせをしたほうがいいでしょう。

4.工作機械の買取について

工作機械の買取業者や方法などをご紹介しましょう。

4-1.買取ってくれるところ

工作機械は機械専門の買取業者が買取を行っています。また、出入りの修理業者や機械購入時のディーラーなどに依頼すれば買取業者を紹介してくれることもあるでしょう。

4-2.専門業者のメリット

工作機械の買取は、専門業者に依頼するほうがお得です。前項でご紹介したように、出入りの修理業者や機械購入時のディーラーなどに依頼することもできますが、その場合は紹介マージンを取られるでしょう。直接、専門業者に依頼したほうが余計なお金がかかりません。また、専門業者のほうが機械に詳しいので査定も正確です。人気機種や売れ筋などの知識も豊富なので思わぬ価値を見いだしてくれる可能性もあります。

4-3.業者の選び方

工作機械の買取業者は、インターネットで探すことができます。選ぶときには、以下のポイントをチェックしてください。

  • 会社の所在地・電話&FAX番号・代表者の名前などを確認
  • 会社名で検索して口コミや評判などを見る
  • グーグルマップなどで住所を検索し、実在する会社かどうかを調べる
  • 中古工作機械の買取実績がある
  • 古物商の許可番号を得ている(中古買取をして再販する業務には必要な許可)
  • 買取方法などがきちんと説明してある
  • 無料相談や無料見積もりサービスを行っている

4-4.買取価格について

買取価格は、業者によって異なります。また、工作機械の種類・機種・年式・需要度・状態・付属品や取り扱い説明書の有無などによっても異なるのです。金額を知りたい場合は、複数社に見積もりを依頼してください。

4-5.メンテナンスについて

「2-4.高額査定のポイント」で触れたように、日頃から手入れをしたりメンテナンスを行ったりしていい状態を保っている工作機械は査定の際有利です。業者によって判断は異なりますが、買取後のメンテナンスが大変な機械は買取を断られる可能性もあります。将来買取に出すことを視野に入れ定期的にメンテナンスを行っておきましょう。

4-6.保証について

一般的に、メーカーの保証期間がまだ残っている工作機械は、保証期間が終了したものよりも高価買取が期待できます。保証期間が長ければ長いほど有利なので買取に出そうか迷っている場合は、早めに売却する方がお得です。買取業者に見積もりを依頼するとき、メーカー保証が残っている旨を伝えてください。

4-7.買取の方法・流れ

業者によって買取の流れの詳細は異なりますが、基本的には以下のようになります。

  1. ホームページの問い合わせフォームや電話、メールなどで無料査定を申し込む
  2. 業者に機械の種類・メーカー名・年式・型式・仕様などの情報を伝える
  3. 業者が大まかな査定金額を伝える
  4. 正確な査定金額が知りたければ、業者に出張査定を依頼する
  5. 予約した日時に業者が訪れ査定をし、依頼者が金額に納得すれば商談成立となる
  6. 業者が機械の解体・搬出・運搬を行う

4-8.注意点

買取業者に依頼するときには、搬出・運搬・手数料などの有無を調べましょう。また、査定金額に納得がいかない場合は、断っても出張費用などの経費を請求されないかも確認してください。

5.工作機械の買取〜よくある質問〜

工作機械の買取に関するよくある質問をご紹介しましょう。

Q.中古で壊れている工作機械は買取可能でしょうか。

A.業者によって買取条件は異なります。もし壊れていても、メンテナンスや修理をほどこして再販売可能であれば買取してもらえるでしょう。買取不可能な製品の場合は、有料で「回収」する業者も多いようです。さらに、分解して部品を買取する業者もいるので調べてみてください。

Q.昭和時代の工作機械の買取は不可能ですよね。

A.日本製の工作機械は品質が高く、きちんとメンテナンスをしていれば「100年は使えるものもある」といわれています。昭和に作られた機械でも、需要のある機種であれば海外で売れることは多いのです。まずは、複数の買取業者に買取可能か相談をしてみましょう。

Q.工作機械を買取してもらうときに、準備するものなどはありますか

A.一般的には、個人の場合は本人確認ができるもの(運転免許証・パスポートなど)、法人の場合は担当者の名刺や社員証などが必要です。業者によって異なることもあるので事前に確認しましょう。

Q.傷や汚れのある機械でも買取可能でしょうか。

A.工作機械は普通に使用していれば傷や汚れがつくのは当たり前なので大丈夫です。ただし、できるだけきれいにしておいたほうが査定のときに印象がよくなるでしょう。どの程度までの汚れや傷ならOKかは業者によっても異なります。見積もりを依頼するときに相談してください。

Q.悪質な買取業者もいると聞きました。どのようなことに注意すればいいでしょうか。

A.業者選びのときは、「3-3.業者の選び方」でご紹介したチェックポイントを必ず確認してください。また、よくあるトラブルとしては、契約して手付金を支払い所有権を確保しておきながらなかなか機械を引き取りに来ないというケースがあります。業者が保管場所を手配できなかったり解体費用が必要になったりする場合に起こることが多いのです。業者を契約するときにはきちんと機械の引き取り日を決めましょう。また、もし遅れる場合は保険費用請求をするなどの取り決めをしておくことが大切です。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。工作機械の買取方法やポイント、業者選びのコツなどをご紹介しました。日本の工作機械は高性能で丈夫なので、古い機種でも海外では売れるのです。不要な工作機械は、買取に出せばお金になりますし、廃棄するより環境にも優しいのもメリットでしょう。愛用していた機械が再び海外で活躍するのはうれしいものですよね。買取に出すときには、じっくり比較検討して信頼できる業者を選んでください。