ファンクションジェネレーターの導入・処分法を徹底解析!

任意の周波数と波形を持った交流電圧信号を生成できる電気計測器を、ファンクションジェネレーターと言います。「ファンクションジェネレーターを導入したいけれど、方法が分からない」「要らなくなったものを処分したいけれど、どうすればいいのか分からない」など、悩んでいる方は多いでしょう。何の知識も持たないまま導入・処分をすれば、後悔してしまいます。適切なものを導入・処分するためには、ある程度の知識を持つことが大切です。そこで、本記事では、ファンクションジェネレーターの基礎知識や種類・主な使い方、導入・処分方法などについて説明します。

  1. ファンクションジェネレーターの基礎知識
  2. ファンクションジェネレーターの種類などについて
  3. ファンクションジェネレーターの導入・処分について
  4. ファンクションジェネレーターに関してよくある質問

この記事を読むことで、ファンクションジェネレーターについて知ることができます。導入・処分を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


1.ファンクションジェネレーターの基礎知識

ファンクションジェネレーターの導入・処分をスムーズに行うためには、ある程度の知識を持っておかなければなりません。概要や主な仕様、目的・必要性、最近の傾向について説明します。

1-1.ファンクションジェネレーターとは

ファンクションジェネレーターは、信号発生器の1種です。関数(ファンクション)の信号を発生する計測器であり、任意の周波数や波形を持った交流電圧信号の生成ができます。もともとは、正弦波の発振だけできたオシレータを改良して登場しました。種類は、50年前から存在しているアナログ式と、最近のデジタル方式があります。

1-2.主な仕様

電圧・周波数・波形などについての情報を表示する表示器と、これらのパラメーターを設定するために必要なボタン・ダイヤル、1個または複数の出力端子が基本的な構成です。一般的に、周波数の上限は数10~100MHz(メガヘルツ)までとなっています。出力インピーダンスは50Ω(オメガ)、波形は正弦波・短形波・三角波・のこぎり波が可能です。変調は、AM(振幅変調)・FM(周波数変調)・PM(位相変調)・PWM(パルス幅変調)やデジタル変調が可能となります。

1-3.目的・必要性

ファンクションジェネレーターは、主に、機器のテスト信号を送り込むために使われています。同じ信号発生器の1種である標準信号発生器と似ていますが、オーディオからメカトロニクスまで幅広い分野で使用できることが特徴です。RC発振器やパルス・ジェネレーターの用途までカバーできる、オールマイティな汎用信号源となります。さまざまな波形の電圧信号を発生することができるため、電気電子・機械・化学など使用場面も多種多様です。

1-4.最近の傾向

従来のファンクションジェネレーターは、ほとんどがアナログ方式でした。近年は、技術の進展により、デジタル式に直接波形を合成する機種が増加しています。さらに、任意の波形生成やデジタル・AM/FM変調にも対応した製品が一般的になっているのです。

2.ファンクションジェネレーターの種類などについて

ファンクションジェネレーターの種類や主なメーカーと各特徴・基本的な使い方・注意点について説明します。

2-1.種類

ファンクションジェネレーターの種類は、アナログ式・デジタル式・DDS方式が代表的です。それぞれの特徴を以下にまとめてみました。

  • アナログ式:超低周波発振器と呼ばれており、三角波と方形波を同時に発生させることができる。正弦波も同時に生成できるため、関数発生器とも呼ばれた
  • デジタル式:周波数カウンターなどの内臓やデジタル表示が特徴。水晶発振器などで正確に周波数を発生させ、出力の周波数を決めることができる
  • DDS方式:デジタル値で直接、三角波形や正弦波形をDA変換して発生させることができる

2-2.主なメーカーと各特徴

ファンクションジェネレーターの主なメーカーといえば、岩崎通信機、キーサイト・テクノロジー、東陽テクニカなどが挙げられます。岩崎通信機は、高品位の波系出力やDDS方式を採用しており、ユニークな機能と日本製ならではの品質が特徴です。キーサイト・テクノロジーは、必要な信号を発生させる製品が豊富に取りそろえているため、世界No.1のファンクションジェネレーターメーカーと言われています。東陽テクニカは、周波数の範囲が広く、アンプなども豊富にそろっているメーカーです。

2-3.基本的な使い方

具体的な使い方は、種類やメーカー・機能などによって異なります。そのため、まずは、取扱説明書をきちんと確認してください。基本的な使い方は以下のとおりです。

  1. 使用前に、ファンクションジェネレーター本体・出力ケーブル・電源アダプターの3点がそろっていることを確認する
  2. 本体左側面のDCジャックにACアダプターを、本体正面のOUTPUT端子に出力ケーブルを接続すると、電源を入れた後にディスプレイが2回ほど点滅する
  3. 波形や出力電圧の設定をして完了

2-4.注意点

ファンクションジェネレーターはシンプルな測定器なので、初心者でも簡単な操作と設定で扱うことができます。ただし、信号の認識や観測法を誤ることがあるため、注意しておかなければなりません。たとえば、正弦波出力の場合、1Vp-pの実効値は0.35Vemsとなりますが、正弦波以外では成立しないのです。また、正弦波以外の波形は、多くの高調波成分が含まれています。波系確認の際は、測定器の周波数帯域が高調波をカバーしていることをチェックしてください。

3.ファンクションジェネレーターの導入・処分について

ファンクションジェネレーターの導入・処分は、一体どのようにすればいいのでしょうか。用途に会っているものの導入や処分をするためにも、知識を深めることが大切です。ここでは、業者・商品選びのポイントや価格・中古・レンタル・買取について説明します。

3-1.商品選びのポイント

商品選びに悩んだときは、何のために使用したいのか「目的・用途」について考えることが大切です。目的・用途がハッキリしておけば、適切な種類を選ぶことができます。また、複数のメーカーや製品を比較するのも、ポイントの1つです。どうしても悩んだときは、ファンクションジェネレーターを多く取り扱っている業者に相談してください。優良業者は、条件・希望に合った種類を提示してくれます。

3-2.価格について

ファンクションジェネレーターの販売価格は、およそ30万~100万円です。高性能・多機能であるほど、高めの価格となります。1台でさまざまなアプリケーションに対応できるものは、100万円以上になる可能性もあるのです。使用目的や性能はもちろんのこと、価格・コストパフォーマンスにも注目してください。

3-3.中古について

「価格が高くて購入しにくい…」と思っている方は、中古を購入するのも導入方法の1つです。中古=古くてすぐに壊れやすいと思いがちですが、すべてがそのようなわけではありません。取扱量が多く、豊富な種類がそろっている業者では、質の良い商品が見つかる可能性もあります。良い状態の中古を見つけるためには、業者選びが大切なポイントです。

3-4.レンタルについて

使用期間が限られている場合は、購入ではなくレンタルを利用する方法もあります。ファンクションジェネレーターなど信号発信器のレンタルを行っている業者もあるので、問い合わせるといいでしょう。ただし、レンタルを利用する場合は、期間と料金に注意してください。業者によっては、導入するよりもレンタル費用のほうが高くつくこともあります。導入とレンタルどちらがお得なのか、きちんと見積もりを確認しましょう。

3-5.買取について

要らなくなったファンクションジェネレーターを処分する前に、正常に稼働できるか否か確認してください。まだ、使えるものであれば、買取が利用できます。基本的に、買取できるものは壊れていないものです。買取を利用することで、処分費用が浮き、査定額の分だけお金を得ることができます。

3-6.注意点

「購入後、すぐに壊れた」「買取してもらった後、追加料金を請求された」など、業者との間でトラブルが起きています。トラブルにならないためには、慎重に業者を選ぶことが大切です。疑問点や不安な点があれば、業者スタッフに尋ねてみてください。丁寧かつ分かりやすく説明する業者なら、安心して依頼できます。しかし、中途半端な対応になる業者は信用できません。もし、悪徳業者に引っかかった場合は、国民生活センターか、または消費者センターに相談しましょう。できるだけ、早めに相談したほうが、スムーズに解決できます。

4.ファンクションジェネレーターに関してよくある質問

ファンクションジェネレーターに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。導入・処分を検討している方は、ぜひチェックしてください。

4-1.DDS方式の具体的な特徴が知りたい

DDSはダイレクト・デジタル・シンセシスの省略です。メモリーに保存されているサンプル波形のポイントを取り込み、D/Aコンバーターのデジタル・ポートに印刷します。よって、波形が作成できるのです。高周波の場合は、保存されているポイントをサンプリングすることで実現できます。

4-2.ファンクションジェネレーター波形観測の手順とは?

具体的な波形観測の手順は以下のとおりです。

  1. ファンクションジェネレーターの出力にオシロスコープを接続する
  2. ファンクションジェネレーターから三角波・短形波・正弦波を出力して、波形を確認する。あわせて、出力の周波数や電圧を変えて、波形が変化する様子も確認

4-3.ファンクションジェネレーターの買取額はいくらぐらいか?

一般的に、買取額は販売額のおよそ5~10%と言われています。あくまで目安となるため、具体的な買取額については査定を依頼してください。新品状態に近いもの・販売年月日から経(た)っていないもの・人気メーカーや型番のものは、高値で取り引きできる可能性があります。

4-4.買取額をアップさせるコツとは?

ファンクションジェネレーターの買取額をアップさせるコツは、キレイに掃除することです。汚いものよりもキレイなもののほうが、新品状態に近いと判断されやすくなるのでしょう。傷や汚れがある場合は、できるだけキレイにふき取ってください。また、取扱説明書や部品・ケースなどの付属品があれば、一緒に提示するといいでしょう。付属品の有無も、買取額アップの大きなポイントとなります。

4-5.壊れているものの処分方法とは?

壊れているものは買取不可となるため、ほかの方法で処分しなければなりません。自治体で処分する場合は、一辺が30センチメートル以上であれば粗大ゴミに分類される可能性があります。しかし、自治体によってゴミの種類が異なるため、ホームページなどで確認してください。ほか、リサイクルショップや回収業者に依頼するのも方法の1つです。

まとめ

いかがでしたか? ファンクションジェネレーターは、信号発生器の1種です。 関数(ファンクション)の信号を発生する計測器であり、任意の周波数や波形を持った交流電圧信号の生成ができます。さまざまな波形の観測ができるため、オーディオからメカトロニクスまで幅広い分野で使用可能です。そのため、まだ使える状態であれば、測定器を取り扱っている業者で買い取ってもらうことができるでしょう。壊れていないものは、買取を利用してみてください。きちんとファンクションジェネレーターの知識を持っておけば、スムーズに導入・処分することができます。