押し買い被害はすぐに電話相談! 法律改正でクーリングオフが可能に

リサイクルが重要視される中、リサイクル回収を銘打って不法行為をする業者がいます。中には正しくリサイクルし、料金プランを明確にしている業者もいるため、消費者としてはどんな基準で見極めればいいのかわからないことも多いものです。
今問題となっているのは、法外な安い費用で強引に買い取る行為で、依頼していないものまで買い取りしようとし、消費者が戸惑うこともあります。押し買いは迷惑行為ですから、本来はかかわりを持たないことが大切です。しかし、強引な手口に泣く泣く引き取りを頼んでしまったという方もいるでしょう。怖い思いをしたと嘆く方もいるほど、手口は巧妙かつ強行なものです。
そもそもどのようなものを押し買いというのか、押し買いは犯罪に触れないのかなど、この記事で触れていきます。

  1. 押し買いとはいったい何?
  2. 押し買いは犯罪行為になるのか?
  3. 危険な押し買い被害とは?
  4. 押し買い被害に遭わないために
  5. 押し買いでよくある質問
  6. まとめ

押し買いの被害に遭わないためにも、この記事を参考にしてみてください。また、押し買い被害に遭ったときの相談窓口なども知っておけば、解決方法を見出(いだ)すことができるでしょう。

1.押し買いとはいったい何?

押し買いは、立派な詐欺行為にあたります。押し買いとは何か、どんな人が狙われやすいのかを見ていきましょう。

1-1.押し買いとは?

押し買いは、本来売るつもりのないものまで強引に買い取りをしようとする行為です。玄関先で対応するつもりでも、中まで上がりこんで居座ることもあります。帰ってもらいたくても、なんだかんだ言い訳をし、買い取りを強く迫る行為です。

1-2.押し買いで狙われやすい人

一人暮らしの女性や高齢者は、狙われやすい傾向にあります。日中でも訪問し、居座ってものを引き取ることができるまで帰りません。特に高齢者の中には認知症を患っている方もいて、判断能力が低下している場合もあるでしょう。弱みや隙(すき)をついて、高額なものを持ち去ってしまうのです。

1-3.押し買いで狙われやすい商品は?

高額なものは狙われやすいものです。貴金属・ブランド品・骨董(こっとう)品・高価な着物などは、転売しやすい商品となるため、押し買い業者のいいターゲットとなってしまいます。

1-4.押し買いの現状と問題

押し買い被害は、年々増加傾向にあります。独居老人や認知症が増え、相談相手のいない高齢者が狙われてしまうのです。居座ってしまうため、困っていることを伝える隙(すき)も与えてもらえません。帰ってもらうために、手放したくないものまで渡してしまったなど、被害は拡大傾向にあるのです。

2.押し買いは犯罪行為になるのか?

押し買いは、時に人の恐怖を煽(あお)る行為です。高齢者は不安でいっぱいになり、何かを渡さなければいけないと焦燥感を抱くことでしょう。押し買いが犯罪に該当するのかを考えていきましょう。

2-1.押し買いは犯罪になる

押し買いは立派な犯罪です。罰則もあり、懲役3年以下もしくは罰金が科せられます。被害拡大を受け、法改正がなされたことがきっかけとなり、重大犯罪の1つとして位置づけられているのです。

2-2.押し買いにかんする法律規制について

以前は、訪問販売による押し売りが問題視されていました。しかし、近年は押し買いによる被害報告が国民生活センターに寄せられることが多くなり、法改正がなされたのです。
2013年に特定商取引法が改正となり、今まで対象外だった押し買いにも、クーリングオフが適用されるようになりました。ただし、あくまでも突然訪問して押し買いされたものを対象とした法律であり、自分で業者を依頼している場合や金額に納得して書面にサインしている場合は、クーリングオフや規制の対象とはなりません。

2-3.押し買い被害に遭ったらまずすべきこと

押し買い被害に遭ったら、身近な人に相談しましょう。家族や親しい人に被害状況を伝え、力になってもらうのです。高齢者は解決する術を知らず、そのまま泣き寝入りしてしまう方も多く、クーリングオフの手続きについても知らない方もいます。
家族や知人を介して、警察や弁護士などに被害を報告して解決していきましょう。被害に遭ってから8日以内ならクーリングオフが可能で、早めに相談することがベストです。

2-4.押し買い被害に遭ったときの相談窓口

独立行政法人国民生活センターでは、押し買いにかんする相談窓口を設置しています。居座りや無理な買い取りをされたなど、小さな疑問でも構いません。一人で悩まずに、すぐ電話で相談しましょう。

3.危険な押し買い被害とは?

強要や恐喝にも近い行為をする業者もおり、注意と警戒が必要です。実際に起こっている例を挙げながら、危険な押し買いについてご紹介します。

3-1.押し買いで危険なのはこんなとき!

何でもいいから買い取りたい、リサイクルショップの新規オープンで商品の買い取りを行っているなど、理解できない言い訳を述べる業者は危険です。突然訪問するケースばかりではなく、電話で強要するケースもあります。家族が不在がちで高齢者が一人で過ごす家庭も多いでしょう。人がいない隙(すき)を狙ってやってくる業者も警戒が必要です。

3-2.悪徳業者による押し買いの手口

正面玄関から入らず、鍵の開いている裏口から入るなど、家人の許可なく侵入する例もあります。無断で敷地内に入ることは、不法侵入にあたり、立派な犯罪として成立するのです。また、帰ってくれと訴えても帰らないのは、不退去罪にあたります。
ものを渡さないと大きな声を出し、恐喝まがいの行動を取る業者もおり、高齢者の恐怖を煽(あお)ってしまうのです。業者は必ずしも一人とは限りません。複数で来訪し、より怖い思いをすることもあるのです。危険な押し買い行為ですので、すぐに警察へ通報しましょう。

4.押し買い被害に遭わないために

押し買い被害を防止するためには、危険と感じる意識を持つことも重要です。自分なりにできることを考えていきましょう。中には、やってはいけないこともあります。知識として備えておいてください。

4-1.自分なりにできる押し買い対策

押し買いは突然やってきます。そのため、動揺してしまう方が多いものです。自分も被害に遭う可能性があると認識し、以下のことを常に想定しておきましょう。

  • 依頼していない業者は利用しない
  • 業者とは書面で契約を交わす
  • 貴金属類など高価なものを見せない
  • 認知症患者は成年後見人を立てる
  • クーリングオフ制度を活用する

最低でも上記のことを念頭に置き、押し買い被害に遭わないための対策としてください。

4-2.押し買いにかんする予防策

予定にない来訪者は、家に招き入れてはいけません。インターホン越しに対応し、すぐに帰ってもらいましょう。しつこく勧誘するようなら、その場で警察へ通報してください。

4-3.押し買いでやってはいけないことや注意点

強引な業者に流されることなく、きっぱりとした態度を取ることが大切です。インターホン越しに長々と話をするのも、脈ありという印象を与えてしまいます。
また、自分は被害に遭うことはないだろうという油断は、悪質な業者を引き寄せるきっかけとなるため、常に警戒心を抱くことも重要です。

5.押し買いでよくある質問

年々増え続ける押し買いの被害は、高齢者が一人で解決できない、相談先がないことなどが原因となっています。質問集を生かし、被害拡大を食い止めましょう。

5-1.押し買いに遭わないために普段からできることは?

高齢者は周囲とのかかわりが薄いこともあり、相談相手がないのに加え、判断能力が低下しています。普段からできることは、近隣住民とのコミュニティーを作り、周囲からも気配りをしてもらえる環境を整えることです。高齢者がいる家庭では、普段からコミュニケーションを図り、注意喚起をすることも効果的だとされています。

5-2.押し買いで警察を呼ぶのは気が引ける

持ち物は、個人の貴重な財産です。無理矢理(やり)奪い去ろうとするのは犯罪ですから、警察を呼ぶのをためらう必要はありません。

5-3.認知症患者を抱える家族ができることは?

家族が留守中に押し買い業者がやってきても、貴金属類や現金などの貴重品が置いてある場所をわからないようにしておきましょう。高価なものを身につけないようにしておき、狙われにくい対策を講じてあげてください。

5-4.リサイクル回収の依頼をする業者の見極め方は?

リサイクル回収を請け負う業者は多くいます。ものの買い取りには古物商の許可を得ていなければならず、押し買いをする悪徳業者はほとんどが無許可です。強引な勧誘に遭った場合、許可番号の提示を求めるようにしましょう。言葉を濁すようなら、すぐに警察へ連絡してください。

5-5.貴金属類以外でも狙われるものはある?

自動車の押し買いも横行しています。海外へ流す業者もいて、多額の利益を得ようとする悪質な例です。転売被害は年々増えています。手元の貴金属類だけが狙われるわけではないことを念頭に置き、悪質業者とのかかわりを持たないようにしてください。

6.まとめ

いかがでしたか? 以前は、押し売りが問題となっていました。しかし、今はものを強引に買い取る押し買いが横行し、判断能力が低下し、一人暮らしで相談相手のいない高齢者を狙うケースが増えています。押し買いは、2013年に特定商取引法が改正されたことがきっかけで、クーリングオフの対象となりました。被害に遭ってから8日以内なら、大切なものを取り戻すことができる可能性もあります。家族・警察・弁護士などに速やかに相談し、早期に対処しましょう。普段から、強引な業者は招き入れないように警戒し、周囲とのコミュニケーションを図ることで押し買いの予防策となります。押し買いは、立派な犯罪です。自分は大丈夫と過信せず、常に危機管理意識を持って生活してください。