仏壇を処分する方法とは? 行うべきこととともにご紹介します。

仏壇は、ご先祖様や仏様を祀る仏教の宗教用具です。
代々仏壇を受け継いできた、という家も多いでしょう。
しかし今、いろいろな理由で仏壇が不要になるケースが増えています。
では、仏壇はどうやって処分したらよいのでしょうか?
今回は、仏壇の処分方法について分かりやすくご説明します。
仏壇を処分することに抵抗がある方も多いでしょう。
しかし、祀る人がいなくなったりすればどうしても処分する必要が出てきます。
処分方法を知っておいて損はありません。
仏壇の処分方法を知りたいという方は必見ですよ。

  1. 目次仏壇が不要になるときとは?
  2. 仏壇を処分する方法とは?
  3. 仏壇を処分する際にするべきこととは?
  4. 新興宗教の場合は?
  5. おわりに

1.仏壇が不要になるときとは?

処分方法をご紹介する前に、仏壇が不要になるケースの一例をご紹介します。
いったいどのようなとき、仏壇の処分が必要になるのでしょうか?

1-1.祀(まつ)る人がいなくなったとき

仏壇は代々家を継ぐ人が守っていく、というご家庭が多いと思います。
姉弟が複数いる場合は長男、長女が継ぐケースが多いでしょう。
しかし、近年はひとりっこ同士の結婚も珍しくありません。
このような場合、仏壇やお墓を両家で統一する場合も多く、どちらか一方の仏壇が不要になります。
また、子どもがおらず家が自分の代で終わってしまう場合も、仏壇が不要になるでしょう。

1-2.仏壇を買い替えた場合

仏壇にはいろいろなサイズがあります。
また、仏壇は木製のものが多いので年月とともに劣化してくるでしょう。
さらに、大きな仏壇が管理しきれなくなったので小さいものと買い替えるケースもあります。

1-3.改宗をした場合

仏壇は宗教用具です。
宗教によっては、他宗教の用具を家に置くことを禁止している場合もあるでしょう。
その場合は、仏壇を処分する必要があります。

2.仏壇を処分する方法とは?

では、仏壇はどのように処分したらよいのでしょうか?
この項では、仏壇を処分する方法についてご紹介していきます。

2-1.仏具店に回収してもらう

仏壇を買い替えた場合は、古い仏壇を回収してくれるところが多いでしょう。
また、「不要になった仏壇を引き取ります」という店舗もあります。
どのような仏壇をどんな形で回収してくれるかは、店舗によって異なるのです。
ですから、依頼したい場合はまずは店舗に問い合わせましょう。

2-2.寺院に回収をしてもらう

寺院によっては檀家(だんか)の仏壇を回収し、処分してくれるところもあります。
基本的に檀家(だんか)が対象ですが、寺院によっては依頼があれば受けますといところもあるでしょう。
「お布施」という名目でお金がかかりますが、寺院で回収してくれるなら心情的にも安心できるという方も多いと思います。
ただし、寺院は処分施設ではありません。
あまり大きすぎる仏壇などは、引き受けてもらえない場合もあるでしょう。
事前に必ず相談をしてから回収を依頼してください。

2-3.自治体にゴミとして回収を依頼する

仏壇は粗大ゴミとして自治体に回収を依頼できます。
「仏壇をゴミに出すなんて」と思う方もいるでしょうが、御霊抜き(みたまぬき)といって、魂を抜いてもらった仏壇は普通の家具と変わりありません。
回収をしてくれる寺院も仏具店もないという場合は、ゴミに出すほかないでしょう。
ただし、仏具ごと捨ててはいけません。
必ず、仏壇の本体と仏具は別々に捨ててください。
多くの自治体で仏壇は粗大ゴミ扱いになりますが、捨て方が分からない場合は必ず自治体のホームページなどで確かめましょう。

2-4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者とは、ご家庭から出る不用品を有料で回収してくれる業者のことです。
仏壇の中には大きくて重く、ひとりでは持ち上げられないものも多いでしょう。
そのような場合は業者に依頼すると、家まで回収に来てくれます。

3.仏壇を処分する際にするべきこととは?

仏壇を処分する前には、これからご紹介することを必ず行いましょう。
特に、御霊抜き(みたまぬき)は重要です。

3-1.御霊抜き(みたまぬき)

御霊抜き(みたまぬき)とは、仏壇から仏様とご先祖様の魂を抜き取る儀式です。
これを行わないで仏壇を処分することは、仏様とご先祖様を処分することになります。
御霊抜きは、宗派によってはお魂抜きや閉眼供養とも呼ばれるでしょう。
菩提寺(ぼだいじ)に依頼するのが一番ですが、もし菩提寺(ぼだいじ)がないという場合は仏具店に相談したり近くの寺院に依頼したりしましょう。
「仏壇を処分するので御霊抜き(みたまぬき)をお願いしたいのですが」といえば、話が通じるはずです。

3-2.位牌(いはい)の供養

位牌(いはい)とは、仏壇の中に祀られている戒名と享年などをかいたもののことです。
祀られているご先祖様が多いと、何人分かまとめてケースに入れられていることもあるでしょう。
仏壇を処分する前に、寺院に位牌の供養を依頼してください。
永代供養といって、20年~30年ほど位牌を保管してもらった後にお焚き上げをしてもらうこともできます。
また、そのままお焚き上げを依頼することも可能でしょう。
仏壇は手放したけれど、たびたびご先祖様をお参りしたいという場合は、永代供養がお勧めです。
また、位牌(いはい)だけお祀(まつ)りすることできます。

3-3.引きだしの確認

仏壇の引きだしに、貴重品をしまっている方は多いです。
ですから、処分する前に必ず確認しましょう。
経典や数珠などが入っている場合は仏具店に引き取ってもらうとよいですね。
なお、数珠は高価なものだと宝石と同じくらいの価値があるものもあります。

3-4.掃除

仏壇の後ろなどは案外汚れています。引き渡す前に軽く掃除をしておきましょう。
なお、おりんや線香たて、ろうそく立てなどの仏具は自治体の決まりに沿って処分してください。
まとめて引き取ってくれるというのならば、まとめて引き渡しましょう。

4.新興宗教の場合は?

仏教をベースにした新興宗教の場合、宗教独自の仏壇を祀(まつ)ることがあります。
このような新興宗教の仏壇は、一般的な寺院や仏具店では回収を引き受けてもらえません。
ですから、宗教団体の事務所などに連絡して処分の仕方を尋ねてください。
宗教団体の中には、仏壇を引き取ってくれることもあります。
「宗教に勧誘されるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、万が一強引な勧誘をされた場合は迷わず警察に相談してください。
大きな宗教団体の場合は、専門の対応部署もあり事務的な手続きのみで事が運ぶことが多いでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は不要になった仏壇を処分する方法についてご説明しました。
まとめると

  • 仏壇は御霊抜き(みたまぬき)を必ず行う
  • 仏具店や寺院に引き取ってもらえない場合は、自治体や不用品回収業者に回収を依頼する。
  • 仏具も一緒に引き取ってもらえるかどうか必ず確認しよう。
  • 位牌の供養も忘れないこと。

ということです
今は、お墓の後継者不足が問題になっていますが、仏壇も後継者不足だといわれています。
せっかく祖先から受け継いできたものを処分するのは、抵抗がある方も多いでしょう。
しかし、お祀(まつ)りする人がいなくなった仏壇は、花も供物もそなえてもらえずに空き家に置かれっぱなしになるかもしれません。
それも寂しいです。そ
れならば、菩提寺に位牌の永代供養を頼みそちらにお参りした方がよいでしょう。
また、仏壇を継ぐ人がいないと確定した時点で、仏壇の処分方法を考えておいてください。
時間があれば、菩提寺(ぼだいじ)に仏壇の処分方法を相談できるでしょう。
また、位牌(いはい)を引き取りたいという親族が現れるかもしれません。