ペットボトルはゴミじゃない? リサイクルについて学ぼう!

今や全世界で使われるペットボトル。私たちも日常のさまざまな場面で利用し、その数は年々増加傾向にあります。日本におけるペットボトルの年間消費量は『約57万トン』。これは500mlのペットボトルに換算すると、『約208億本』にもおよぶすさまじい量です。

このペットボトルあらゆる資源の中でも特に重要な資源である『石油』から作られているにもかかわらず、中身を飲身終えればただのゴミとして扱われてしまいます。しかし、それでは非常にもったいないですよね。なんせ、石油という重要な資源から作られているのですから。

そこで今回は、ペットボトルとリサイクルにまつわる情報をご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いくださいね!

  1. ペットボトルについて
  2. ペットボトルのリサイクルについて
  3. エコキャップ運動について
  4. エコキャップ運動の課題

1.ペットボトルについて

清涼飲料水の容器であるペットボトルや缶、ビンはただのゴミとしてみられがちです。しかし、リサイクルによってさまざまなものに生まれ変わる大事な資源でもあります。

日本は資源の乏しい国として有名です。特に、ペットボトルの原料となる石油は乏しく、太平洋戦争のきっかけも石油でした。ですから、後々問題にならないようにするためにも、リサイクルできるものはしっかりとリサイクルすることが重要なのです。

1-1.容器包装とは?

ペットボトルや缶、ビンなどは容器包装という分類に含まれます。容器包装とは、商品が入っている容器やパッケージのこと。中身を出したり、使ったりすると不要になるもののことです。

代表的なのはペットボトル、缶、ビンですが、そのほかにも紙製容器包装 、プラスチック製容器包装、紙パック、段ボールなどがあります。ただし、アルミ缶、スチール缶、紙パック、段ボールは、企業にリサイクルする義務はありません。

容器包装は、限りある天然資源を原料(げんりょう)に作られており、資源として再利用できるもの多く含まれています。

1-2.容器包装リサイクル法(容リ法)について

家庭から排出されるゴミのうち、容器包装の廃棄物は全体の約2~3割にもおよぶ重量があります。これは、容積に換算すると『全体の6割』を占める膨大な量です。

日本は土地が少なく、埋め立て地には限りがあります。膨大な量の容器包装廃棄物はどうにかして減量する必要がありました。

そこで、大量のゴミを減らすとともに、資源の有効利用を図るために制定されたのが容器包装リサイクル法(容リ法)です。

2.ペットボトルのリサイクルについて

2-1.ペットボトルをリサイクルするメリット

ペットボトルをリサイクルする上での最大の利点は、やはりなんといっても『資源を無駄にしない』という点でしょう。また、ほかの製品等に再生することで、ゴミが減ることも忘れてはいけないポイント。日本は埋め立て地が少ないので、ゴミの量を減らすのは非常に重要なことなのです。

2-2.リサイクルの流れ

工場までの流れ

  1. 家庭で出されたペットボトルを収集
  2. リサイクルできないものを取り除く
  3. プレスして大きなブロック状に形成
  4. リサイクル工場へ運搬

工場での流れ

  1. 細かく砕く
  2. 洗浄する
  3. フレークと呼ばれる原料に作り替える
  4. 新しい製品となって市場へ

2-3.リサイクルされたペットボトルは何になる?

さて、リサイクルされたペットボトルは何になるのでしょうか? 

基本的にはプラスチック製品全般ですが、洋服にも生まれ変わります。洋服がプラスチックでできていると聞くとぎょっとしてしまうかもしれませんが、冗談をいっているわけではありません。

今や多くの人が身近に使っているポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどといった化学繊維ですが、原材料は石油。そう、プラスチックと同じものを原料として作られているのです。

代表的なリサイクル品

  • 洋服(ナイロンパーカーなどの合成繊維製品)
  • バッグ
  • マット
  • カーペット
  • ESパック
  • 卵のパック
  • パッケージ
  • クリアファイル
  • 文房具
  • バスケット(買い物カゴなど)
  • ゴミ箱
  • ボトル(シャンプーや洗剤など)

3.エコキャップ運動について

ペットボトルのリサイクルといえば忘れてはならない『エコキャップ運動』。では、エコキャップ運動とは一体どのようなものなのでしょうか。

3-1.エコキャップ運動とは?

エコキャップ運動とは、ペットボトルのキャップを収集・リサイクルし、リサイクルで発生した利益を、発展途上国の子どもたちが使う『ワクチン』のお金として寄付する運動のことです。

3-2.エコキャップ運動が始まったきっかけ

エコキャップ運動が始まったきっかけは、今から10年前。ボランティア活動をしている神奈川県の女子高校生が「ペットボトル本体はリサイクルされているが、キャップはされていない。ゴミに出すのがもったいない」と悩んでいました。その話を友人から聞いた笹森清という日本労働組合総連合会会長を勤めてい方が、ペットボトルキャップを有効利用しようと行動を起こします。

結果として、キャップをリサイクル事業者に買い取ってもらい、 その売却益でワクチンを購入。そして、世界の恵まれない子どもたちに寄付する、という現在の仕組みができたのです。

4.エコキャップ運動の課題

4-1.本来の用途ではない使われ方をしている

記憶に新しい方も多いと思いますが、今年、エコキャップによる収益が本来の用途でないものに費やされていることが問題になりました。

問題となったのはNPO法人『エコキャップ推進協会』。「世界の子どもにワクチンを」と呼びかけて、ペットボトルのキャップを収集していたにもかかわらず、キャップのリサイクルで得た売却益をワクチン代として寄付していなかったのです。

この問題は『世界の子どもにワクチンを日本委員会』(JCV)によって発覚しました。エコキャップ推進協会は、エコキャップ運動の収益金を、JCVに寄付していましたが、2013年9月以降、途絶えます。昨期(2013年9月~2014年8月までの間)に、約9000万円の収入があったとされていますが、1円も寄付していなかったのです。それにもかかわらず、エコキャップ推進協会は寄付をしているとしてきました。また、キャップを集めた学校などにも、キャップの受領書は送っていたそうです。

では、その9000万円は何に使われたのか。そこが気になるところですよね。

 エコキャップ推進協会の理事長である矢部氏は「1900万円を障害者支援事業に充て、スタッフの人件費に約3900万円かかった。そのほか、事務所家賃などの管理費に約3200万円がかかった」などと説明しました。

障害者を支援することはとても有意義なことではありますが、「世界の子どもたちにワクチンを」と思ってキャップを集めた人々を裏切る行為にほかなりませんよね。

また、エコキャップ推進協会は2010年以降、『年間4000万円』以上を寄付・支援に充てています。しかし、障害者支援に充てたお金は『1900万円』でした。昨期に限り1900万円しか使われていないのはおかしいのではないか、との指摘もあるそうです。

4-2.環境破壊

家庭や学校で収集されたキャップには汚れが付着していたり懸賞シールが張り付けられていたりと、キャップ以外のゴミが混ざっています。そのため、不純物の分別・洗浄・脱水乾燥を行わなければいけません。この洗浄などの過程には大きなエネルギーが必要とされ、結果として大量の二酸化炭素が発生します。そのため、エコという名前が付いた運動ながら、環境としてだけ考えるとあまり良い運動とはいえないのです。

まとめ

いかがでしたか?

今回はペットボトルのリサイクルにまつわる情報を中心にご紹介しました。

  1. ペットボトルについて
  2. ペットボトルのリサイクルについて
  3. エコキャップ運動について
  4. エコキャップ運動の課題

キャップやペットボトルのリサイクルには環境的なデメリットもありますが、限られた資源を有効利用するという点では非常に有意義な活動です。一見ゴミに思えるペットボトルも、資源だと考え、ポイ捨てなどを行わないようにしましょう!