
テレビの処分方法を知りたい! 正しい捨て方や注意事項を解説
ここ20年の間で、テレビは大きく変化しました。ブラウン管から液晶テレビやプラズマテレビに主力が移り、デジタル放送に切り替わったのです。その分不要になったテレビの処分に困っているという方も多いでしょう。
そこで今回は、不要になったテレビの捨て方をご紹介します。ブラウン管テレビと液晶テレビでは捨て方が異なったりするのでしょうか?また、中古のテレビを売りたいという場合はどこに買取を依頼すればよいのでしょう? 不要なテレビの処分に困っているという方はぜひ読んでみてくださいね。
1.テレビを捨てる際の注意点
この項では、テレビを捨てる際の注意点をご紹介します。実はテレビの捨て方は意外に面倒なのです。
1-1.ごみとして捨てることはできない
テレビは家電リサイクル法の対象家電です。家電リサイクル法とは、「これに指定された家電は、メーカーと消費者が費用を出しあってリサイクルできるものをリサイクルしてください」という法案のこと。ですからテレビは液晶、ブラウン管といった種類を問わずどの自治体でも回収できません。たとえ持ち運びができるサイズのテレビでも同じです。
また、テレビ以外にも、洗濯機(乾燥機)や冷蔵庫(冷凍庫)、エアコンも家電リサイクル法対象家電ですので、ごみとして捨てられません。さらにパソコンはPCリサイクル法により、メーカーが回収を義務図けられています。同じようにごみとしては捨てられないので注意してください。
1-2.テレビを廃棄したい場合はどうすればいい?
テレビを廃棄したい場合は、郵便局でリサイクル券を購入して家電量販店に処分を依頼します。テレビが大きすぎて店舗まで持っていけないという場合は、回収も依頼してください。ただしこの場合は送料もかかりますので、注意しましょう。
また、新しいテレビを買った場合はそれと引き換えに古いテレビを回収してくれる店もあります。これも大型テレビの場合は新しいテレビと引き換えに古いテレビを回収してくれますので、配達日にはすぐに持って行ってもらえるようにほこりをぬぐってコンセント等は抜いておいてください。
2.中古でも需要があるテレビは?
不要になったテレビの中には、「まだ使えるし捨てるのはもったいない」というテレビも多いです。そんなテレビは売却できるかもしれません。この項では中古でも需要があり、売却できる可能性が高いテレビの特徴をご紹介します。
2-1.発売後5年以内のテレビ
家電は新しいものほど中古でも需要が高い傾向にあります。テレビも例外ではありません。発売後5年以内のテレビなら、どこのリサイクルショップでも買い取ってくれるでしょう。
2-2.高性能なテレビ
いろいろな機能がついた高性能なテレビは、少々古くても一定の需要があります。発売されて7年以内のものであれば、買い取ってもらえる可能性が高いです。また、小さなテレビよりは大きなテレビの方が高価ですから中古でも需要が高いでしょう。大きなテレビの場合は一般家庭だけでなく、病院などの公共施設の待合室に置くものとしての需要も高いです。
2-3.ブラウン管テレビは売れない?
ブラウン管テレビは、残念ながら国内での中古の需要はほとんどありません。ただし、海外に送るために不要になったブラウン管テレビを集めている団体があります。そのような団体にテレビを寄付すれば、廃棄せずに済む場合もあるのです。
また、唯一の例外としてビデオレコーダー付テレビ、通称テレビデオは中古の需要があります。これは古いVHSビデオをDVDに録画したい方が多いためです。自宅にまだ使えるテレビデオがある方は、壊れる前に査定してもらいましょう。
2-4.テレビはどこで買い取ってくれる?
テレビはいろいろな品物を取り扱っているリサイクルショップでも、家電専門のリサイクルショップでも買い取ってくれます。しかし家電専門のショップの方が独自の販売ルートを持っている場合が多いので、高く買い取ってくれる可能性が高いでしょう。近くに家電専門のリサイクルショップがある場合はぜひ利用してみてください。
最近はインターネットオークションを利用して不要なテレビを売る方も増えています。リサイクルショップで引き取りを断られたテレビも、オークションならば引き取り手が見つかる可能性もあるのです。しかしその反面、中古でも人気の高いテレビが安価で落札されることもあります。
また、テレビを遠方の人が落札した場合は、梱包の仕方が悪いと輸送途中に調子が悪くなってトラブルになる場合もあるのです。このあたりのことをよく考えて、インターネットオークションに出品してください。落札者に郵送する場合は、テレビ画面を保護するのはもちろんのこと、テレビと台座をつなぐ支柱の部分を念入りに保護しましょう。輸送中にそこが壊れることが多いそうです。
3.テレビを今すぐ処分したい場合はどうする?
不要なテレビが何台もあり処分に困っている場合や、事情があって今すぐテレビを処分したい場合は不用品回収業者に依頼しましょう。早い場合は依頼をしたその日に回収しにきてくれます。また、自宅まで回収に来てくれるので、重くて大きなテレビの処分に困っている人も利用してみてください。回収料はかかりますが、何台も処分を依頼しない限りリサイクル券を買って家電量販店に処分を依頼するのとさほど変わりません。
回収料が正確にわからないと不安だという場合は、見積もりを依頼してください。回収を依頼するのがテレビだけならば、現物を見なくても見積もりを出せる業者は多いです。しかし中にはいろいろと理由をつけて見積書を出し渋ったり、後で加算前提の見積もりを出してくる業者もいます。このような業者は利用しないほうが良いですね。
業者の中には買取も行っている所もあります。リサイクルショップに買い取ってもらえるか微妙なテレビがあったり、リサイクルショップが近くにないという方はそのような業者を利用してみてください。買取が無理でも有料でひきとってくれるので、新たに処分方法を考える必要はありません。
4.無料で回収してくれる業者は信用できる?
インターネットを検索していると、「テレビを無料回収します」とうたっている業者がヒットする場合もあります。このような業者は信用できるものと、信用できないものがあるのです。信用できる業者は「なぜ無料で回収できるのか」をきちんとホームページなどに明記しています。
また、業者によっては無料の引き取り例をあげているところもあるでしょう。信用できない業者は、何も書いてありません。このような業者に引き取りを依頼すると、「交通費」「人件費」などの名目で高額な料金を取られる可能性もあります。
5.おわりに
いかがでしたか? 今回は不要になったテレビの捨て方や、中古でも需要があるテレビのご紹介をしました。
まとめると
- テレビはごみとして処分できない
- 捨てたい場合はリサイクル券を購入し、家電量販店に引き取りを依頼する
- 新しいテレビや大型テレビは中古でも需要がある
- テレビをすぐに処分したい場合は、不用品回収業者を利用しよう
ということです。テレビは古いものほど処分が大変になります。不要になったらすぐに処分したほうが良いですね。